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2008年12月 3日 (水)

本栖湖は霧の底 竜ヶ岳(1,485m)

Img_0044 ここしばらく晴天が続き、どこかの山に行こうかなと思いながら、腰が上がらなかった。「気が乗らないのに行って怪我でもしたら後悔は倍ほどする」そんなことを言いながら過ごしていたが、朝起きてみると、満天の星。雲の気配はない。

早速支度をして、といっても、リュックの中を改めるだけのことで、ほとんどそのまま担いで行けるようになっているので、後はおにぎりとお茶だけ。

本栖湖に着いたのは六時少し過ぎ、ここに来るまで綺麗に晴れ上がり少し青味の出た空を背景に富士が暗く浮かび上がっていたが、湖の中は霧が充満し何も見えなくなっている。

出来れば、この時期になると富士山頂から太陽が昇るので、竜ヶ岳(1,485m)でご来光をと思っていたが、この時間ではとても無理と判断し湖尻で待ってみることにした。

Img_0033 気温は氷点下。落ち葉には霜がつき路面も一部凍っている。水のほうが温度が高いため発生した霧のようだが、四方を山に囲まれた本栖湖は盆地のように霧が蓋をしている状態になっていた。

それでも、日の出には山頂とかが見えたりして、神秘的な風景が浮かび上がるのではないかと期待したが、山頂が霧の間から少し見えただけで、日の出の時間には更に深い霧になってしまった。

あきらめて、本栖湖の南側のキャンプ場に車を停めて、帆足峠から竜ヶ岳に向かう道に入る。この辺りから、急勾配になる登り口までは落葉樹の葉も落ちきって、厚く積もり道がはっきりしないくらいになっている。

道は右に左に折り返し帆足峠まで一時間ほどかければ、汗ばんだ身体はヤッケを必要としなくなっている。下を見れば、本栖湖はまだ霧の中。

峠で身軽になった後更に頂上に向かうのだが、前回までは一直線に階段状の道が刻んであったのに、いつの間にかその左側に綺麗なジグザグ道が刻んである。個人でやった仕事ではないだろうが、、、

階段状の山道というのは、見ている分には良いのかもしれないが、実際には使いにくく、竜爪山もそうだがいつも階段のないところを歩いてしまうのは自分だけではないようだ。

そんなことを思いながら、休み休みで四十分、芝生を敷きベンチも備えた公園のような山頂に着く。下の案内板には二時間と書いてあったので、随分と早く歩いたことになる。

山頂には、丁度反対側から上ってきた夫婦連れらしき人がいたが、犬のリードをはずしていたのでこちらに向かって吠え掛かってきた。自分はもともと、犬があまり好きでないほうだが、最近ではあまり常識の無い人が多いので、犬よりその飼い主ほうががよほど嫌いである。      そんな気持ちが犬に伝わるのか、リードを外され興奮していたのか、、、、

飼い主を叱りつけリードをつけさせたものの、折角の気分が壊されてしまい。逆光でテラテラとした色合いで間近に迫って見える富士山や、雪で真っ白になった南アルプスや八ヶ岳も何割か削減されてしまった。

九時十分から二十分ほどベンチに腰掛けていたが、下山は音に聞く、石地蔵を見んものと、北側に下ることにした。

Img_0062 すぐに、本栖湖へ下る北斜面の道の分岐があるが、遠回りを承知で真っ直ぐに笹原の中を下る、大きな木がないだけに太陽の光がさんさんと降り注ぎ、富士山は朝霧高原を挟んで遮るもの無しに全容を延々と見せ、この時期に歩くには気持ちの良い道である。(夏は暑くてたまらないだろうと思う)

Img_0060 丁度中ほどに、格子に囲まれた屋根つきの石仏三体を入れたお堂(?)と見晴らし台がある場所に着く。石仏の謂われはわからないが、かなり古いもののようだ。

何組かの人とすれ違った後、青少年スポーツセンターというひと気の無い建物に着いたが、ここから駐車場までが長かった。

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