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2008年12月 5日 (金)

暗い朝

Img_0102 西のほうから雨が降ってきはじめたと言うので、こちらも雨の降る前に一歩きと出かけてみた。

南のほう、海側は日差しがあるのか少し赤味がかっているものの、頭の上には黒い雲が垂れ込めていて暗い。

第二東名取り付け道路の工事が騒音を立て始めているのだから、八時を廻っているのに、、、、、思わず二十年近く前、宿から抜け出てパリの街に出たときのことを思い出した。

Img_0103 (宿近くのパンテオン)あのときは、クリスマス前の旅費が一番安い時期だったから丁度今頃になるか、。そして、同じような時間だったが、外はまだ電気がついているほど暗く、石で出来た建物の間を抜ける風の冷たいこと、花のパリと名ばかり、ただ、暗さばかりを感じさせられたものだった。

こんな所で、一冬過ごせば春が待ち遠しいのは当然のことである。

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アメリカ発の不況風は暗い年末を予想させる記事が目立つ。

姪っ子の一人が先々月出産したのでお祝いを上げ、そのお返しがあったので電話で話をしてみたが、この不況で先行きが心配だとのこと。

新聞などを見ていると、派遣社員やパートが真っ先に予告もなしに解雇され、寮の退去を命じられれば明日にもホームレスになりかねないと話していたし、正社員もIBMのように退職を強要されれば安閑としていられない。

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話は飛ぶが私が初めて就職した昭和32年、初任給は一日247円、月額にして6,000円にならかった。当時、失業対策事業というものがあり、職業安定所が支払う日雇い労働者の賃金を240円、いわゆる”ニコヨン”というものがあり、それより少し良いだけと言っていたことがある。

この法律は、昭和24年に始まり”ニコヨン”もその後変遷し賃金も上がったが、昭和41年に失対事業は打ち切られた。いまこの不況下にこういう制度残っていたら、これからの寒空の下、少なくともホームレスにはならなくて済むのではないだろうか。

先日起きた、厚生労働省元事務次官殺害事件でネットの書き込みには、かなり強烈な言葉での賛同意見があった。それは、日ごろから世の中の景気に左右されずぬくぬくと生活し、天下り、そして、失敗しても責任を取らなくて良く、高額な退職金を貰うなど、優遇される官僚に対して、社会の底辺で報われずまっ先に被害をこうむる、負け組みの反感があったと思われる。

どんなに努力しても報われない階層が社会に対して持つ閉塞感は、日本ばかりでなく世界全体に充満し、インドで起きたテロ事件もその一つではないかと言われているが、これからこんな事件が日本でも多発する可能性がありそうだ。

「経済の麻生」といった割には何の対策も打ち出せずただ経団連にお願いしても何の効果もない。道路財源を配った所で土木会社が儲けるだけ、給付金にしても困っている人には足りない額だし、高額所得者には鼻くそ程度の金額でしかない、もっと効果のある使い方があるはず。

そこで、失業対策事業を行い、失業しても働けば最低生活が保障されるようにならないと、人々が救済されない。

何か早急に方法を考えないとないとこの国は阿修羅の世界になりかねないと思うが、どうだろう。

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