帰りはぬかるみ(越前岳1,507m)
宝永火口を真後ろにして、すぐ南に位置する愛鷹山の越前岳に十里木から登る。
富士山が喉チンコの奥まで見せて笑っているような感じがする。
御神体が木花之佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメのミコト)だそうだが、あまりにもはしたな過ぎるのではないだろうか。
今日は、久し振りに山登りをしてみようとこちらに来て見た。空には雲ひとつなく、またしても青い空にくっきりと浮かぶ、、、、。味気ない富士山。
冬用の防寒靴にしようかと迷ってはみたが、雪の状況を見て普段履きなれている靴にし、支度も軽めで登り出したのは、七時四十五分。気温は丁度0℃、駐車場から直線状に作った階段状の道は、霜柱らがびっしりとついていて、足元でサクサクと壊れる音がする。
1,098mの”馬の背”に着いたのが約30分後。あまりの暖かさに、ここでチョッキとヤッケを脱ぎ更に軽装になってのぼりだした。
雪の量は、本当に少ない地面に白白っと積もっているだけで地面がほとんど出ている状態、また、この山は水分が多いため土に見えてもその下が凍っているため、固くて滑りやすい状態になっていた。
慎重に足場を選び、帰りの心配をする箇所が幾つかあった。それでも、山頂に到着したのは九時十五分と予定を大幅に上回ったが、やはり雪がないためであった。
山頂は、高い霜柱が溶け始めた時間、粘土質の土は水気を含んでグチャグチャになりかけている。ベンチにシートを敷いて休憩したが、落ち着かないので十五分ほどで下ることにした。
この山の今時期の目玉は、樹氷などの雪と富士山を真近に見ることであるが、今回は、雪無し雲無しで半減の感あり。
馬の背まで下ってきて初めて人とすれ違う。ここで気温がかなり違うようで、この下からは霜が溶け、ぬかるみになっている場所が多く、駐車場に着いたころには靴とズボンの下のほうが泥だらけ。
まさに、「行きはよい良い帰りは怖い」状態の山登りであった。
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この山登りの最中に仲良くしていた従兄弟が亡くなったとの連絡が入っていたとのこと、今夜にも出かけることにする。
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