さながら”古木鳴鵙図”
朝八時になっても厚い雲の下、外は薄暗い感じから抜け出せないでいる。しばらく低気圧が連続して日本にかかり今週はずっと曇りや雨が続き、本格的な”菜種梅雨”に入った事になったのだろうか。
いつもはこの時間になればねぐらへ帰って静かになっている鴨たちもまだ騒いでいた。「鳥というものは、空を飛ぶため少しでも身体を軽くしなければならないので、食いだめが出来ないんだって、、」と聞いたことがある。
それにしても、いつもより長く裏の川で何かを食べていれば、身体も重くなるだろうに。ひょっとして重くなりすぎて飛び立てないのでは、、、、、、そうすれば、寒さで足元が凍った鳥を捕まえに鎌を持って出かけた話と同様、素手で捉まえられるかも、、。
陰に隠れてみていたら、ときどき水面で背伸びするようにして羽ばたいたあと、追いかけっこ状態を演じ、そのあと二羽で飛び立っていく。少しすると同じ鳥たちなのか二羽が着水し大きな声を出す。
これって、鴨の恋愛風景なの? とまた別な二羽が飛び立っていく。集まっている鴨は、羽の脇に青い色があるところを見るとカルガモらしい。ほかの鴨と違って海を渡っていく必要も無いから、太った身体で恋に打ち興じていると見るのはこちらの勝手な推測だろうか
畑の中に小さな木に百舌が一羽。小糠雨降る暗い背景に吸い込まれるかのように霞んで見える。宮本武蔵書くところの”古木鳴鵙図”を思わせるような構図で細い枝の先端にとまって尻尾をピンピンと振り警戒している。
昆虫ならこんな天気の日は、草葉の陰に身を寄せてやり過ごしているだろうに、、、、、。
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今日の花。
左、蔓日日草(ツルニチニチソウ)こんな花まで咲いている。というのが率直な感じだったが、今日の誕生花というコーナーでは今日の花だと書いてあり、花言葉は”幼馴染”だそうだ。四枚の風ぐるまみたいな花弁を持ち、西欧では魔よけの花として重宝されていると言うがその生命力はかなり強い。右、木蓮、固い毛皮のコートを脱ぎ散らかそうとしているかのように、、、
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