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2009年2月 7日 (土)

青い空にも染まらず

Img_0011 白鳥は悲しからずや 空の青 

海の青にも染まずただよう

                           若山牧水                

Img_0013 そんな句が浮かぶような情景に出っくわした。麻機沼の中央に土砂を寄せ集めて造った7~8mの小さな丘があるが、その一番高みに所に立っている辛夷の木。

いつもの散歩道の途中にあるのだが、遠目で見ても木全体が白くなっているのに驚いた。

先日まではまだ固い蕾だっただけに、今年はなんだか異常に早いような気がしてならない。この木、いつの頃からかワタフキカイガラムシが枝全体に真っ白になるほどたかられて見るも無惨な状態になっている。

自分の家の植木なら何とか手を打ってあげたいのだが、なにせカイガラムシは生半可なことでは退治できないだけに、(農薬はほとんど効かない)難物である

それにもめげず、いち早く咲き出したのはどういうことだろうか。全身にまとわりついたカイガラムシは樹液を吸って繁殖を続けている、かなりの栄養分を吸い尽くされて弱っているに違いないのだが。(ひょっとしてこれが最後とでも思っているのかと疑う)

下から見上げれば、抜けるような青空に白く浮かび上がって透けて見えるが、それでも青に染まらず、凛として冷たい風に花びらをなぶらさせている。

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Img_0006 今朝七時すぎ、NHKを見ていたら「飛騨の寒干し大根づくり」という題で故郷が映っていた。

私の、おばあさんの生まれ在所であり、良く遊びに出かけた集落であるが、今では代替わりと過疎化で知る人も僅かな土地となった。

標高千メートル、今年は雪が少ないと言いながら、朝の気温は零下13度だと言っていた。この寒さを利用して茹でた大根を日当たりの良い場所に置けば、凍結と解凍をを繰り返し水分のないカラカラな保存食となり、いまでも、時々この地に住む従兄弟からゼンマイなどとともに送られてくることがある山のゴッツオウ(ご馳走)である。

十代からしばらくは、「こんなもの」といって敬遠した時期もあるが、いま食べれば、子どものころからの思い出をを食べているようで懐かしい味である。

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コメント

星さん

やはりそうですか。折角これだけの木になったのに残念ですね。(でもまだ決まったわけではないのですが)
この辺りは、県の管轄地域で草刈などの手入れはやっているのですが。
植えた後は、かまっていないので木の運しだいですね。
麻生さんには、ここまで来るとあきれ返っています。

投稿: オラケタル | 2009年2月 8日 (日) 21時41分

放置された果樹園の みかんの木がカイガラムシなどで樹勢が衰えると終末を悟ってか。異常なほど花が咲き 鈴なりに小さい実をつけます。潔さが感じられず哀れです。 政権はかくあってほしくないですね。

投稿: 星 | 2009年2月 8日 (日) 13時10分

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