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2009年3月27日 (金)

弥生三月別れ霜 竜爪山(1,041m)

Img_0119 ポンポンにも似たこの花は三椏(ミツマタ)という。接写すれば十文字の花びらに小さな雄しべと雌しべが幾分赤味を帯びて咲いているのが分かる。

Img_0100 和紙の原料として、楮(コウゾ)、ガンピとともに昔から使用されて来たが、現在では紙幣の原料ともなり、一万円札にでもなれば人々はこれで出来た紙を得んが為に土下座でも何でもしかねない尊い木である。

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Img_0127 青い空の下、咲き出した染井吉野の下をくぐり、満開の山桜を左右に見て車を走らせれば、もう山吹の黄色、ウツギの白い花まで見える。

今日は竜爪山は則沢から登ってみることにし、その登り道の両側に咲く花を眺めながら車を進めた。天気情報では各地でかなりの冷え込みがあり、静岡でも高い山では雪が降っているかもしれないということであったが、気温は六度で平年並みだろうか、そんなに寒くは感じない。

林道の終点に車を止めれば、傍の谷川がかなり大きな音で流れ下っている。その音を打ち消しでもするかのようにミソサザイが大声で囀っている。雀よりひと回り以上小さな身体をして、良くあんな大きな声が出るもんだと感心する。

この場所に今頃来るといつも聞く囀りだが場所が良いのだろうか、同じ鳥だとするとかなりの長生きという事になるのだが、、、、。

支度をして登り出したのが八時少し前。杉の木の間を縫ってジグザグに道は登る。いつしか、沢の音も消えミソサザイの声もなくなって倒木帯に出るとそれまで少しづつ目に付いていた三椏の群落に出会う。

いつも書くように静岡の山は植林された木が多く、歩いていて暗い感じの山ばかりの中で、こんな場所に出るとほっとする。

もっとも、伐りっ放しの倒木がなければもっと良いのだが、ここにくる途中でも最近倒れたらしい杉の木が道をふさいでいたが、その根の浅さはこんな大木なのにと思わせるものがあった。

Img_0116 牛妻から登ってきた道との合流点にくれば山頂まであと少し。ここから上は霜柱もところどころにあり、”弥生三月分かれ霜”朝日をあびて妖しい色に輝いている。この冬最後の霜になるかと思うと、なんとなく、、、。

山頂からの展望は、富士山や清水港、静岡市街地は見えるものの、南アルプス方面は低い雲の中。一休みの後、薬師岳の往復をして山を下る。

今日は誰にも会わないで往復するのかと思っていたら、駐車場傍で一組とすれ違う。この人たち足元を見れば簡易アイゼンを付けていたが、、、はて?何処に行くのやら。

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コメント

慶さん
三椏の花。どうしてこんな字を当てはめるのでしょうね。
この花、普通遠目で見られるのは電球の傘型なのですが、山の斜面に咲いているのを見あげる形で写すとこんな風に見えました。
一面だけを切り取って全体を見ない典型でしょうか。
しかし、良く見ると可愛いきれいな花です。この花が欲しいと思って、枝を折ろうとすると手ではなかなか折れません。皮が強いのです。
この皮を使って和紙が作られるので和傘など和紙の丈夫さが納得できます。

投稿: オラケタル | 2009年3月29日 (日) 11時18分

ミツマタがきれいに咲きましたね。椿の里で初めてミツマタの花の咲き始めを見たので、満開のをみたいなあと思っていたとこれでした。かわいいボンボンになりますね。木の枝が三つに分かれるからミツマタと聞いてはいましたがきれいに三つに分岐してなんだか不思議に思いました。この皮が紙になるのだとはよく見つけたものだと感心します。そして自然の造形というものもいつもながら感動しますね。

投稿: | 2009年3月28日 (土) 17時13分

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