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2009年3月21日 (土)

昨日も今日もまっしろけ

Img_0043 天気予報にたがわず朝から雲一つない上天気。宿の前の川原からは夜が明けたばかりの槍ヶ岳、穂高の峰が稜線をくっきりと浮かび上がれせ、今日登る予定のロープウエイの支柱や索道までが見える。

Img_0047 下流にある湯元から揚がる湯気が谷間にただよい、朝早くから釣り人が糸を流し、足元に凍って白い縁取りをしたふきのとうが朝の寒さを教えてくれる。

早朝散歩から帰って貸切の露天風呂は冷えた身体にきつく、水で薄めてようやく入ることが出来た。体が慣れるにしたがって水を止め源泉に近くするが、それでも冷やすための水を入れなければ浸かれないという温泉は硫黄の臭いがし、身体に染み込み邪気を祓ってくれるようで、、、、小原庄助さんの気分。

Img_0079 (左、ロープウエイの窓越しに笠ヶ岳)食事の後、ロープウエイの停留場に向かうが、すでに500人ほどの行列があり、42人載りの第一ロープウエイがピストン運送しても一時間ほど待たされる。

ようやく終点、標高2,150mの千石尾根駅に着けば、槍ヶ岳から西穂高に続く稜線、正面の笠が岳から抜戸、左に焼岳、遠く白山までが一望に出来る。

展望台の写真屋が「昨日はガスで真っ白け、今日は雪で真っ白け、シャッターは只で押します」と大きな声で呼んでいる。

Img_0072 この付近はまだ積雪2mほどもあり、この時期は日中、表面が解けては夜の寒さで凍るを繰り返すため、雪の上を歩いても沈み込むことがない。

貸し出しの長靴を見つけて、孫たち二人は雪の上に上がり跳ね回って帰るとは言わない。

それでも、今日は墓参りにいかなければならないと説得して下山する。標高400m、いつもなら墓が雪で埋もれて近寄りがたい場所にある我が家の墓も今年は雪一つない。気温は十九度。何かが狂っている。

そして、今夜の宿は、高山飛騨合掌園。

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