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2009年3月 6日 (金)

雨に閉じこめられて

Img_0100 部屋の窓からは死角になっている小さな庭の片すみから、聞きなれない声が聞えてくる。

ヒーヨヒヨ キュキュキュ~ となにやら甘えた風な声音が、、、そーっと回り込んでみるとヒヨドリであった。「あれ、この鳥はこんな声でなく鳥だったのか」と驚いた。

いつもは、まるで「お前が悪い!!」とでも言いたげな声の警戒音しか発しないのに、雨に打たれて寂しくなったのか、それとも、春になって相手を探している声なのか、しばらくそこから動かずにいて、いつの間にか消え去った。

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Img_0002_2 今日の一日雨降りのため家に閉じ込められている。することもないので近所の古本屋さんに行って塩野七生の”緋色のヴェネツイア”と”銀色のフィレンツェ”を買ってきて、緋色のウェネツィアの方を一気に読み終わった。写真はウェネツイア、運河の上に架かる”嘆きの橋”)

久し振りに読書の春。最近根気がなくなったためか本がなかなか読みきれなくて途中で放棄することが多く、新刊書はもったいなくて買って来れないので、古本屋専門になっている。それも、100円から200円程度の超古本を、したがってこの本もおよそ20年も前に発行されたものである。

この作者が好きになったのは、バブル期にイタリアへ元請けの社内旅行に随行して行ってきたあとに、イタリヤの旅行書に混じって並んでいた本を買ってきたのが始めである。

旅行では添乗員に連れられて、あちこち引き回され、少しの自由時間を自分なりに見て歩いたつもりだったが、イタリヤの歴史などは全然知らないので建物を見て「ふ~ん」感心するだけだったが、彼女の本によってあの建物にはこんなことこの土地ではこんなことがあったんだと改めて関心をもつことがある。

行く前に読んで置けばよかったとは思うものの、行く前では見たことのない土地の地名を覚えるのも大変だし、写真や地図から想像するのも難しい。本当は、二度三度と行けばよいのだが、それも今では無理な話し。

そういうことならもっと観ておけば良かったと思っても後の祭り。とにかく本を読みながらあの辺かななんて想像しながらの小旅行を楽しんでいる。

芭蕉の辞世に  

 旅に病んで 夢は 枯れ野をかけめぐる というのがあったが、そんな心境が判らぬでもない、”雨んなか”

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