竜岡五稜郭を見て
国道141号線を野辺山から降って元臼田町に入ったところで、龍岡五稜郭と言う字を前から見て気になっていたので寄って見ることにした。
パンフレットには、幾何学的な五角形の城は函館とここしかないとのことだったので期待して向かうが、後0,5kmと書いた標識があってからもそれらしきものが見当たらない。
ようやく駐車場に車を入れて、そこに立っている案内板を見てビックリ。すぐ目の前にある小さな水路が掘りだと言う。
幅四間というから8mに足りない堀、向うの土手が此方より2mとは高くない。いくら塀を作ったとしても、攻められればひとたまりもないといった感じである。
幕末になって、二万石に満たない大名が慌てて作ったものだろうが、大砲や鉄砲にはなんの効果もないような気がする。堀の外周に沿ってゆっくり歩いてみたがおよそ十五分で巡り終えた。
城内は、御台所といわれる建物が一つ、後は小学校とお宮さんだけで平らにならしてある。また惜しいことには桜の花も殆んど散り終わり、堀の中は花びらで真っ白になり、大手門近くの掘りに葉を広げだした睡蓮の葉を取り囲むようにして花びらがまとわりついていたのが印象的だった。
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