いずれが豚か鶏か
その昔、在原業平が東国に下った折、かきつばた(杜若)を五七五七七の句の頭に据えて、旅の心を歌にするよう友人に言われて作った句が
からころも きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをぞしのぶ
とは国語の時間に習った覚えがある。昨日、南信濃から弟の住む豊田市に来て泊まったものの雨が降って外に出られないでいた。
それでもと、案内されたのが知立の無量寿寺。ここがその歌を作った八橋だといい、これが縁(?)で愛知県の花となっているとのことであった。
こんな近くにむかし憶えた歌の場所があったとは知らなかった。昔の東海道がここを通っていたのだろうか。
花は、まだ早くてところどころにしか咲いていない上、駐車場も閉鎖されいたが、傘を差して園内を回るのもちと風流な気がした。そして、杜若姫という人がここまで業平を追いかけてきて、業平がなびかないのを苦にして死んだと言う伝説があり、その供養塔(墓?)まであった。
”いずれがアヤメかカキツバタ”と言われるように遠目ではなかなか判定が難しいが、花の付根に綾目があるかどうかで見分けるコツだと聞いた。
上の写真は、アヤメ。花びらの付根に縦横の筋が入って綾目に見える。が入っている。
また、綾目が文目になったり、アヤメで検索すると菖蒲の字が出てくるのはこれまた如何。
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冬の間中、空気が乾いているとインフルエンザが流行し今年は期間が長かったようだと三月の新聞で読んだ。三月半ばになると気温もあがり湿気も入って、「やれやれこの冬も予防注射無しで乗り切れたわい」と思っていたら、今度はメキシコ発で豚インフルエンザが人から人へ感染するタイプになり、その対策で世界中がテンヤワンヤになりそうな雰囲気になってきた。
やっと先ごろまでは鳥インフルエンザが流行したら大変なことになると大騒ぎし、感染した鶏が出ると近辺を含めて大量の殺傷処分にしてきた。しかるに、豚と言うのを全然聞きかなかったのはなぜなのだろう。
そして、メキシコで豚の処分はしてないようだし、政府は加熱処理をすれば害はないと繰り返し発表しているが、違いは何処にあるのだろうか。
とにかく見えない細菌だけに厄介な話で、「いずれが豚かニワトリか、はたまた香港か」と、、、、とにかく、人ごみだけは避けておこう。
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