刈り干し切り考
庭の番茱莉(バンマツリ)の花がここ二~三日の間に次から次へと花を咲かせ、木全体が紫から白の花で埋もれている。
この花は、蕾から咲き初めまでは濃い紫をしているが、次第に花びらが白くなっていく。
名前からしてニオイバンマツリというくらいなのでジャスミンに似た匂いがかなりきつく感じられて、デパートの一階化粧品売り場を思わせる。
良く似た名前の花に、茱莉花(マリカ マツリカ)というものがあるこの名前の由来は原産地インドでは、「マリ」と呼ばれていることから付けられたのではないか、言われているそうだ。
どうりで、洒落た漢字を当てていると思った(暴走族の当て字に見えないこともないか)。ただ、種類としては、全然別のもので此方のほうはアフリカジャスミンという名でジャスミンティなどの匂い付けに使われるそうだ。
たぶん、匂いが似ているところから又聞きみたいにして付けられた名前ではないだろうか。
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今日も暑い一日になった。ただ湿気が少なかったようで汗の量も少なめであったのがありがたかった。
いつも行っている畑の脇の道路が、草ぼうぼうになり草刈機をを持ってくるように頼んだが、エンジンの調子が悪いので鎌で刈り取ることにした。
幅1,0m程、長さ40m程の間、石や空き缶が転がっており、草刈機では少し危なかったかなというのが終わってからの感想。
ただ、人力で草刈をやるのは久し振りのため、手首が疲れ午前中には片が付かなかった。この草を、まとめて見ると結構な量になるため、何とか堆肥にするように工夫してみることにする。
宮崎県の有名な民謡に”刈り干し切り唄”というのがあるが、昔は各地で行なわれ、自分なんかも小学生のころ夏休みに伯父さんの家に遊びに行くと、早速鎌を持たされ、刈り干し山へみんなと一緒に行かされた覚えがある。
あのころは、小学生と言えど貴重な労働力だったらしく、遊びに行った筈なのに稲刈り、子守りなどできる事をあてがわれ、本当に野山を走り回れるのは、自分の家の方だった。
刈り取った草は農耕馬の餌にし、堆肥にするため(その場に拡げて乾燥したあと、だったとおもうが?)、後からは草しか見えないほど背中に背負って山の斜面を下る。草の切り口が首筋をチクチクと刺したり、背中に入った塵がかゆくて、草を下ろすたびにシャツまで脱いで、、、、
その山も廃村になって約三十年。一昨年そこの祭りに行ったときには太さ2~30cmにもなる木で何処が何処やらといった状態になっていた。
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