ラッキー
四手沙参(シデシャジン)。大きく裂けた花びら、その真ん中に花柱が突き出したような風変わりな花である。
四手とは注連縄(シメナワ)や玉ぐしにつける半紙を折り曲げた飾り、沙参はツリガネニンジンの中国名であるそうで、その色合いは濃い紫で綺麗である。
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二十五日、山梨県境に入るまで激しい雨に見舞われ、じゃが芋掘りが出来るのか心配しながら向かって行ったが、次第に空模様が明るくなり甲府盆地に入ると日が差してきた。
午後になって、目的地、立科町二到着し一休みの後畑に入ってみた。前もって連絡があったとおり昨日まで雨が降っていたようで地面が濡れていたが、何よりも驚いたのは雑草の繁殖力。
じゃが芋の茎はすでに枯れてしまっているので、どこに有るか分からないぐらいになっており、先が思いやられる。
草を刈り取り、じゃが芋のありかを確かめてから、四つ手鍬(四本鍬)を振るう。
周りを掻いた後深く打ち込み起こすとサツマイモ顔負けの芋がごろりごろりところげ出る。
五月末に土寄せしたとはいえ、後はほったらかしのじゃが芋、良くここまで育ってくれたものと大地の神に感謝する。
原産地ペルーでは、芋を掘る前にチチャという酒をパチャママに捧げてから掘り出すのを思い出し、「ほれ しまった」と言ったが後の祭り。
一畝だけ掘って、様子見をした後翌日の作業にまわす。
二十六日、次第に天気がよくなって土も軽くなり作業は順調に進む、そのうち弟夫婦も来て午後三時まで、約250kg収穫をしたところで入れ物が無くなり、作業は中断。
それにしても、長梅雨でとっくに開けていなくてはならないこの時期だが、天気予報は連日雨模様、それなのに予報をを覆しての青空は、まさにラッキーの一語に尽きる。
そのあと、シャワーを浴びて冷たい西瓜にかぶりつく。 ゴクラク ゴクラク
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