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2009年8月 1日 (土)

田の実の節句

鹿の子百合。最も綺麗な花のひとつ、と言われている鹿の子百合は園芸品種かと思っていたら、四国や九州では自生しているそうだ。(もっとも。盗掘が激しくて減少気味だとか、どこも同じだね

029 今日八月一日は八朔という。もともとは旧暦の行事の一つだが、このころになると、早稲に実が入るので、農民の間では初穂を恩人に送る週間が古くからあったそうで、”田の実の節句”と言われている。

その”田の実”を頼みにかけて「おたのもうします」と京都の芸妓や舞妓さんが世話になっている置屋などを廻る風習が今に残っているそうだ。

百戦錬磨の芸妓が鬼百合なら、赤いべべ着た舞妓さんはさしずめ鹿の子百合と言ったところか。

鬼百合と鹿の子百合。もし、両方が「おたの申します」と言って来たらどうする。

夢のまた夢はわかっている、しかし、夢の中だけでも、そんな夢を見て身をよじらせて見たいものだ。

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008ine 「この調子で行くと、八月半ばで秋雨前線になり、梅雨明けは無いかもしれません」と気象予報士はテレビで言う。

そうすると、今年は「なつ~は来ぬ」では無く「夏は来ない」になっちゃうのかな。

静岡当たりでは、稲穂が出はじめ籾の間から白い雄しべが出始めているが、この季節日が当たらないと結実しない、と言うから心配だ。

豊葦原瑞穂の国も実が入らないでは、ただの葦原になりかねない。

民謡の文句に”そろう~た そろたよ 踊り子が揃うた 稲の出穂より なお揃うた”と言うのが有るが、田んぼ一枚ごとにみれば踊り子の比ではない。

010 一糸乱れず一様に穂を出し始めている。子供のころこの時期になると遠い山の向こうの雲のした、音も無くピカピカッと空が明るくなるのを指差して、年寄りが「あれは、稲に実が入る稲びかりというものだ」と教えてくれたのを思い出す。

あのころはまだ世の中に神秘と言うものが残っていて「狐の嫁入り」「火の玉」「河童の尻こだま抜き」、、、が信じられていた時代で、自然もいまのように竜巻だ、ゲリラ豪雨だ、ダウンバーストだなどと荒々しくなかった。

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コメント

TOMOKOさん
はじめまして、慶さんとは直線距離で多分500mほどしか離れていないと思っています。
両方ともカメラを持って近所をうろついているのですがまだ出会ったことがないのです。
世間は狭いようで広いものです。
さて、八朔の行事ですが、土地によりいろいろですが、農家の衰退とともに廃れて行きます。
岡山、愛媛ではそんな風習が残っていましたか、私のほうでは門口に稲穂を垂らしていたようです。
”実るほど頭をたれる稲穂かな”で稲の実が入る旧暦、もしくは月遅れの九月一日だったように記憶しています。

投稿: オラケタル | 2009年8月 2日 (日) 09時43分

つるぼさん
自生の鹿の子百合を見たことがありましたか、私はこの季節に九州などへ行ったことがありませんので、この花は園芸種だとばかり思っていた。
そのくらい整った花ですよね。山歩きはその季節、条件で同じところに行ってもなかなか見ることが出来ないだけに面白みはつきません。

投稿: オラケタル | 2009年8月 2日 (日) 09時10分

おたのもさん…検索してみました。ありました!
愛媛の伝承文化として、出てきました(私、愛媛出身です)やはり八朔の行事でしたよ!
幼い日の記憶であれは何だったのか? の疑問が解けた思いです。 ありがとう。

投稿: tomoko | 2009年8月 2日 (日) 05時13分

おはようございます。慶さん経由でおじゃましました。
8月1日、八朔なんですね。そんなこともぼんやりしか頭に無い私ですが、オラ ケタルさんのブログで色々な言葉の意味、繋がりを教えていただいてとても嬉しくなりコメント書かせてもらっています。岡山の牛窓地域には八朔の行事として、色付けした米の粉(?)で魚などの形を作って配るようなものがのこされています。おたのもうします。に繋がると知り、もしかしたら、私の幼い記憶にある「おたのもさん」…これも糯粉らしきものでいろんな形を作っていた…に関係があるのか?と気になってきました。
今朝は3時過ぎに、イナビカリ、雷鳴で起きてしまいました。まだ梅雨は明けないんですねえ~。

投稿: tomoko | 2009年8月 2日 (日) 04時47分

鹿の子百合本当に綺麗ですね。園芸種と間違えるくらいです。昨年、九州の英彦山で見ましたが感激しました。
由布岳の近くでヒメユリを見ましたが赤い小さな可愛い
百合でした。

投稿: つるぼ | 2009年8月 2日 (日) 04時41分

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