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2009年8月 7日 (金)

ほのかな甘みと懐かしさ

046 今日は中秋。秋の始まりとされ、朝夕に秋の気配が感じられるころと言う。

梅雨明けが宣言されてからまだ一週間に満たないのに、しかし、野の花は秋の支度をしている。

麻機遊水地の”水木”(私たちはこれをイツキと呼んだ)の実も赤く熟れていまが食べごろ。誰もこれが食べられると知らないのか、手をつける人がいないので、私が代表して賞味することにした。

枝を引き下げてつまめば、程よく弾力も出てきて、「食べごろだよ」と訴えてくるものがある。

口中にほのかな甘みと舌触り、、、、、懐かしさを感じた後、用意したレジ袋に摘んで孫にも賞味させようと思う。(きっと親は「またそんなもの取ってきて、、」言うに違いないだろうが)

自分たちが子供のころ、この実を探して山の高いところの木に登り、赤い実の生っている木を探したものだ。

幼いころは、上級生に連れられて行ったが、良いところはなかなか貰えず。年長に成るにしたがって単独で探し回ったものだった。

赤から紫がかってくるころが一番美味いのだが、なかなかそれまで待てない。他人に取られるかもしれないというのもあるが、一番は腹が減って仕様の無い時期だった。

昭和30年ころまで、食糧難で飢えた山の子供はこのあと、アケビ、猿梨、マタタビ、山葡萄と渡り歩いて雪が降るまでの秋を味覚を楽しんだものだった。

そのころは、果物が”水菓子”などと上品な言葉で表現されることなど知らなかった。そしていま、山じゅう杉が植林されて木の実はなくなり、子供は木の実が食べられることなど知らなくなった。

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