綾も錦も(安倍峠)
綾も錦も 君ありてこそ 和宮
徳川家茂が長州征伐のため上方に遠征するに際して奥方の和宮に買って帰ろうとした着物が、家茂の遺体とともに戻ってきたあとに歌われた歌だそうだ。
この歌からは、江戸時代の将軍夫婦にしては情愛がふかかたっと見えて、皇女和宮物語のように、公武合体のため恋仲を引き裂かれて東に下ったと言う話は信用できなくなる。
ともあれ、安倍峠付近の今年の紅葉は赤や黄色を引き立たせるかのように杉の青さが目立って、さながら綾錦を思わせるものがある。
右下、葉はまだ赤くなっていないナナカマド。左下、コンクリートを吹き付けた斜面にさくイワシャジン。
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今日のワイドショーは、酒井法子の夫、高相容疑者の裁判で持ちきりだった。法廷傍聴席の何百倍もの人が(といっても、そのほとんどが報道関係者だが、、)押しかけて、入れなかったリポーターが憮然とした表情でマイクを握っていたのが可笑しかった。
自称プロサーファー、と言うことは他に職業も無いようだから、あちら言葉で言う”ヒモ”なのだろうが、そんな者のことなどに目の色を変えて騒ぐ必要もないように思うのだが、、、
それよりも、足利事件のほうにもっと力を入れて報道してほしかった。警察、検察、裁判所が誤った鑑定と思い込みで事件を時効にし、一人の人間を17年間拘束してしまったことのほうがよほど重大に思わなかったのだろうか。
その原因を、検察は無罪になればそれで良いではないかという姿勢で済まそうとしている。このことは我々自身も何時不確かな理由で拘束され、無駄な時間を過ごさなければならない可能性を秘めていることになる。
ドラマでは、一人の刑事が執念で犯人をおいつめたり、科学捜査研究所が万能なように書かれているが、それは、あくまでもドラマの上だけであることを承知した報道が求められる。
先日も、新聞週間とかで新聞がいかにも公器だというPRをしていたが、新聞社だって始めにこうありきという姿勢で作っており、それに反した意見は一切載せないのは公害企業といわれた鉱山に勤務していたときから知っている。
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コメント
tomokoさん
何がきっかっけになるのか分かりませんね。
こちらの意図しないことでもお役に立てたというのは嬉しいことです。
投稿: オラケタル | 2009年10月23日 (金) 07時41分
今晩は
又またお邪魔します。コメントと云うよりはお礼を言いたくて。。。
和宮さまの記事から私の長年の疑問を解くことが出来ました。きっかけを戴いて有難う御座いました。
詳しくは私のブログで。。。
投稿: tomoko | 2009年10月22日 (木) 22時20分