禊ぎにみえた ?
風も無く穏やかな午前中流通センターの麻機遊水地で緋鳥鴨(ヒドリガモ)の雄が根気に水浴びをしていた。
すぐそばの土手から見下ろされているのに、水しぶきを立て嘴で身体のあちこちを拭っている。いまに時期は北の国から渡ってきてまだ間もないので、人間に対する警戒心は強いはずなのに、気にしている風は無い。
あまり長い間やっているので、長旅の疲れ落しと言うより禊をしているような感じを受けた。
鳥はいざ知らず、人間が禊を行うのは、穢れを水に流すと言う風習で、お宮さんで手水を使うのも一種の禊だと言われているし、寒修行などで水をかぶったり、水垢離を取ったりするのもそうだ。
東北のほうで”雁風呂”を焚いて客をもてなすと言う話を聞いたことがある。
渡り鳥が、シベリヤなどから海を渡ってくるとき、海の上で羽根を休めるため、木の枝を銜えて飛び、日本についたとき海岸に枝を捨て、春になったときその枝を銜えてまた北の空に飛んでいく、、、、。
残った木に枝は、日本で死んだ鳥が銜えて行けなかった枝なので供養のためその木で風呂を沸かすことだと言われている。 そうな。
実際に枝を銜えて飛ぶと言うことは無いそうで、木の枝は海岸に流れ着いた流木なのだが、今日のように禊をしているかのような鴨を見ると、渡りの途中で亡くなった仲間の鴨を弔っているように見えたのは、いつもどおりの擬人化のしずぎ、、、。
汚職などで世間を騒がした国会議員が、選挙区で当選してくると禊が済んだと大威張りで赤絨毯を踏みしめているが、あれは、世間的には禊とはいわないのだが、、、。 本人たちは何とか格好をつけたくて言っている。
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