来月は十三月じゃないよっ!
マサキの実がはぜている。伊勢神宮の中麻を求めに行った浅間神社の生垣に、、、、。
花は地味で目立たない。吊り花の実や真弓の実に良く似た感じの実だが、ほかの実と違って常緑の葉っぱを背景にしているので、それなりの趣きがあって綺麗だ。
マサキは漢字で書くと正木とか征木とか書くようだが、真青木からマッサオキとなり、マサキと転じた後、正木、征木と当て字されたとも言われている。
暖地性の植物であまり北ではないが、めでたい木として生まれ在所では正月飾りのひとつに使われていた。
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「来月は13月じゃないよっ!」ってのは、正月支度できりきり舞いをしている女房を尻目にぐうたらと横になっている亭主に投げかける言葉で、女性のいらいらとして感じが良く出ている。
江戸時代の川柳にまで出てくる13月だが、むかしも今も亭主は女房が忙しそうにすると余計にサボりたくなる者だ。
大掃除のときも、つい畳の下の古新聞に目が行ってしまって叱られるのも同じで、、、、根気がないのだ。
我輩、そこまでぐうたらでないつもりで、松飾、神棚の掃除そして来年の神札を新しいものに取り替えるためにでかけた。
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余談ではあるが、伊勢神宮の神札を大きさによって神宮大麻、神宮中麻などというが、神社関係では略して大麻、中麻と呼んでいた。ところが最近麻薬の大麻が一般化したため、若い人の中で知らない人が出てきて困っていると言う。
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