思い出は目くるめいて
静岡に来て30年と少し、雪が積もったのは何回だったろうか、最後に積もったのは、たしか、平成八年だったと思うが、、、、
十九日の美濃地方、甘夏が雪に埋もれている。こんな風景はついぞ無かったように思う。
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校庭からまだ大人になりきれていない歓声が聞こえるので覗いてみた。
20人余の高校生がサッカーボールを囲んで騒いでいる。服装から見て野球部員だろうか、思わず50年以上前の自分に姿を写してながめていた。
自分が高校生の頃は、野球が全盛の頃で長島が巨人に入団した頃、王選手がまだ高校野球で甲子園を沸かしていた時だったので学校には野球道具は揃っていたものの、サッカーには関心の無い時代だった。
そんな時、グラウンドの雪を踏み固めて、学年対抗の雪上サッカーをやったことがあるが、ルールは審判をする先生もあやふやなので殴ったりけったりしなければ、何をしてもよい。ということで始めた。
とにかく、雪の上ではボールが転がらない。終いにはボールそっちのけで、日ごろ威張っている上級生を追い掛け回し、捕まえては雪で顔を洗った。これが結構痛いことを承知で、、、。
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雪とサッカー。思い出はめくるめいて降りしきる雪の中で呆然と立っている。
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