岩本山の梅は
富士市の西側に標高200mに少し切れる岩本山公園という小高い山がある。
自動車で登り駐車場に入れると、その先はなだらかな斜面に芝生が植えられていて、孫たちが小さいときにはよく連れて来たところでもあったが、此処しばらくぶりはご無沙汰していた。
この山は、本栖湖から富士山の西側に連なる山脈の末端にあたり、富士市街地をはじめ富士山の展望台としても有名である。
その見所としては、春の梅や桜越しに眺める富士、茶畑の上に霞む富士など写真の題材としても名を馳せている。
今日も、梅の花越しの富士があわよくばと行って見たが、富士は雲の中。折角早咲きの梅が赤白とかなり咲いていたのに残念だった。
そうしたなか、高さ 3,0mくらいの三脚に高級カメラを乗せた人が寒そうにして、その下で立っていた。多分遠方から来て、番たび来れないので粘って雲の切れるのを待っているのだろう、と想像して見たのだがが、、。
その点、準地元の自分にはこらえ性がない。梅林の頂上でもある最高地点まで梅見をしながらゆっくり戻って来るまでの二十分で見切りをつけた。(しかし、帰ってきたら富士山が薄曇りながら顔を出していたので、彼は待った甲斐があっただろう)。
駐車場近くまで戻ってくると、植え込みの中に傘が何本も開いたまま突き刺さっている。その下には猫の餌らしいものと共に箱や敷物があり、「ああ ここでも野良猫に餌をやっている人がいるんだ」と、感じた。
付近には幾本も「猫を捨てないで、、、」の看板がある。今大小を問わず、どこの公園でも猫が問題になっている。
野良犬の場合は、割合始末されているためか見かけなくなったが、猫は自分の家の近所でも飼い猫とも野良猫ともいえない猫が沢山いる。しかし、保険所に電話してみても捕獲には来てもらえないそうで、糞公害などで困っている。
餌をやっている人は、「家では飼えないので、、」とかいっているが、その餌のおかげでそこに猫を捨てに来る人や捨て猫の子供などで数は増える一方。
餌をやってる人は可愛そうだとか、親切の積りでありまわりの苦情には一切耳を貸さない、、、。
世の中、全てが犬好き 猫好きではないはずなのだが、この人たちはそう思っていないところに大きな誤解が生じてくる。
そんな思いが、折角の梅の花の印象を半減させたのが残念だった。
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コメント
慶さん
老人ばかりではないようですか。
世の中、犬猫にしか愚痴を聞いてもらえるものを持たない人が結構いるのしょうね。
娘はおろか孫も変なこと言うと反論しますから、口がきけないだけよいのでしょうか。
それにしても、飼い猫をはじめ亀や蛇、そして外来魚など手に負えなくなるとペットをすぐ捨てる飼い主が一番の困ったチャンなのですが、何とか飼い主を規制する方法があっても良いような気がします。
(何でも規制という枠を作るのは嫌なのですが、、、)
投稿: オラケタル | 2010年1月24日 (日) 15時39分
岩本山の梅も薩埵峠の寒桜もきれいですね。でもせっかくの情景が猫で不快で後味が悪い感じですね。慶もオラケタルさんに以前教えていただいた場所の寒桜を出かけたついでにのぞいたんですけど、慶と同じ年頃の女性が餌をこそこそやっていて、ちょっといやな感じがしました。お年寄りもいやですけど、結構若い人もやっているんですよ。清水さんでもたぶん30代の男の人。鳩と猫にパンをやっています。さみしい気持ちを猫などで紛らしているのもわからないでもないですが…。世相を反映しているようでなんともねえ…。
投稿: 慶 | 2010年1月24日 (日) 13時10分
星さん
”猫っ可愛がり”と言う言葉があるように、日本人には動物を飼う資格のない人が多いようで、しつけの面を見ていても情愛のほうばかりが優先している人が多いようですね。(とくに老人層で、、)
「責任の持てない飼いかたをするなっ」と言いたいことがよくあります。
自分も、孤立老人になるとそんな行動に出るのか知らんと思うこのごろですが、そんなことにならないよう人付き合いを絶やさないように心がける積りです。
投稿: オラケタル | 2010年1月24日 (日) 09時18分
猫の字がつく慣用句や諺にはあまりいいのはないようで… 私も猫に悩まされています。数年前から急に増えて猫の額みたいな所に花の種をまいたらこってりとフンをうずめるやら芝生に小便をして斑に枯らすやら、夏は戸を明けてもおけない状態で、飼い主もいないのによく太って。世話する人はどちらかといえば家族と疎遠な・・
昨日予算委員会で、朝三暮四を知ってますか?に対して「はい知ってます朝決めた事を・・」のくだりは、首相よりお笑い芸人になったほうが国民のためになったのかなと思わせられました。
投稿: 星 | 2010年1月23日 (土) 23時27分