なにやらゆかし
山路きて なにやらゆかし すみれ草 ばせう
濃い紫のスミレが山の斜面に咲きだした。午前中まで降っていた雨の名残を下唇のような花弁の先に残して、、、。
やはり、野に咲く花はたくましいと言うか、同じ仲間で店先のポットに入って売られているビオラよりは生気があって美しい。
もっとも、学名のビオラはスミレのことを言うとなると、区別はつきにくい話になる。
日本語の”すみれ”はスミレの花を横から見ると後ろに突き出している格好が、「墨壷」に似ているので付けられた、という説を植物学の権威、牧野博士が言ったそうだが、大工道具の墨壷は昔からあんな形をしていたのだろうか。
では、その前には名前が無かったのだろうか。あったとすればどんな名前だったのか。卵と鶏みたいな関係ではあるまいに、、、悩んでしまう。
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「tunami」とは数少ない世界共通語になった日本語だが、この言葉がそうなった理由は過去に悲惨な災害が多かったことによると思えば、嬉しいことではない。
今日は朝からチリで起きた地震の津波予報でテレビは全てこれ一色。オリンピックも、のど自慢も、そのほか日ごろ楽しみにしていた番組も全て吹っ飛んでしまった。
しかし、50年前におきた三陸津波も同じ場所で起きた地震の災害と再来と思えば警戒をするに越したことが無い。とはいえ、どの局も同じ内容ことばかり、一部の局しか見られない地区があれば仕様が無いことかもしれないが、そんなところは無いはず。
当番制にでもして半分は通常番組、半分は津波番組を交代に放送するとか出来ないものだろうか。と思ってみていた。
津波が日本に到達したのは予想より少し遅れたが、早く来たよりは格段に良いことで、何よりも被害がほとんど無かったことが一番である。
以前は、津波は突然来るもので50年前のときは地球の反対側の地震で被害が出るなど予想もしていなくて大惨事になったことを思えば、科学の進歩は大したものだと言わざるを得ない。
そして、科学の進歩に比べて記者会見の場で「何時警報が解除になるのか」と交代に同じ質問をする記者連中に進歩が見られないことが残念だった。
三月一日、朝のワイドショーで時間通りに来なかった。とコメンテーターが津波学者に聞いていたが。なんと馬鹿な質問をするのかとここでも失笑。
地球の裏側で起きた津波が計算どおりにくるわけが無い。飛行機だって気象条件によっていくらでも遅れるのに、、、それより、時間より早く来なくてよかった。と褒めるべきではないだろうか。
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