眠そうなカタクリ
「それにしてもこんなに厳重にしなければならない草になってしまったか」と言うのが今日見たカタクリの花の印象だった。
金谷の友人宅に出かけたついでに、「もうそろそろかな」といって見た金谷公園のカタクリ。高さ2mほどのフェンスで囲んだ上の鉄条網を二本這わせ、入り口には厳重に南京錠がかかっている。
この鍵は何処が管理しているのか、あたりには誰もいないため、フェンス越しに覗き込むような写真にしかならなかった。
夜になると花びらを閉じるカタクリの花。朝日が差し込みだした斜面のあちこちで眠そうに、あくびをかみ殺したような顔をして伸びをしている。蝋質の葉の表面に水玉が付いているのは昨夜小雨でも降ったのだろうか。周りの地面にはその気配はないが、、、。
カタクリは自分たちが子供のころ、葉を抜き取って茹で花鰹をまぶし、おひたしにして食べるほどあちこちに有ったし、さらに、その昔はこの草の球根を鍬で掘って作った澱粉を”片栗粉”と言い農家の嫁さんの副収入としてワラビ粉同様貴重な草であったが、今では本当の片栗粉もワラビ粉はないだろう。
つまり何処にでもあった草のはずなのに、、、どうしてこんな事態になったのだろうか。まさか、地球温暖化ではないだろうな。
(最近はなんでもかんでも地球温暖化を付ければ、、、と言う風潮が有るので)
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ここまで来たついでとは言ってはなんだろうけど、静岡空港まで行ってみることにした。
原野だったりお茶畑だったころ、ここで地質調査のボーリングをしたことが有るのだけどその面影はない。ターミナルになると言われた地点など5箇所を掘削したはずなのでこの辺かなと思いながら、、、。
エプロンには今月で廃止になるJALが一機駐機し、乗客が乗り込んでいた。そんなに人がいないにもかかわらず、自動車の駐車場が一杯なのは出かけた人の車か。
内部もこじんまりとしていた、いかにも地方空港といった感じである。
昨日、空港に関する裁判の判決が有り、強制収用などを妥当とする判決が出たが、空港利用客の予測には幾分疑義を呈していた。
当初乗降客を138万人などと言う途方もない人数を予測した時点で「こりゃだめだ」と思ったのは自分だけではなかっただろう。
138万人の根拠は西は豊橋、東は厚木、北は山梨の人が来るというなんとも楽観的?な 来るはずもない地域まで含めて出した数字だそうだ。
それが、開港当初のご祝儀乗客を含めて45万人ということは、この予想を出した関係者に責任を取ってもらうわけには行かないものだろうか。
おりしも、熱海梅園で入場料金を取れないものかと実際の入場者を計算したら、従来50万人は来ていると発表していた数字が半分しか来ていなかったことが判明し、料金を取るようになったらさらに減ることが予想され、頓挫したとかしなかったとか。
観光協会の人曰く、「目見当でこのくらいとしていた」とのことだが、2,000億円以上かける事業も元が目見当だとしたら、、、、
責任者出て来い!
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コメント
おばさまへ
飛行場の建設に先駆けて仕事をした身にとって批判的なことはどうかと思いますが、成田空港同様、お役所が根回しもせずに突然決めたところから問題が発生しています。それにしても、お役所仕はずさんですね。
もっと伸び伸びとしたカタクリの花を見たかったのですが、、、。放っておくと盗掘で何にもなくなるのでしょうね。
なんとも世知辛い世の中。ニシンもマグロも同様、いまに何でも柵をしなければ根絶やしになるのでしょうか。
投稿: オラケタル | 2010年3月20日 (土) 08時13分
静岡空港の問題は全く同感です。


作ること自体が問題だったんですよ。
どんな素晴らしい方程式かと、思いきや。
がっかりしました
税金が使われると思うと、情けない
茨城空港は、もっと悪いとか・・・
この鬱憤を、可愛らしいカタクリの花で
癒します
投稿: おばさん | 2010年3月19日 (金) 22時11分