爺ばかちゃんりん そば屋の風鈴
野ばら麻機の放棄された田んぼ後に、野ばらの花が密集して島のようにあちこちを白い花で飾っている。
先年まで稲の生い茂った美田が瞬く間に、葦と野ばらなどにうめつくされ、開墾前の状況に戻されていく。改めて野生植物の力強さ、凄まじさを認識させられるものがある。
道脇の、集団の傍を通ると微かではあるが、ばらの花の匂いがただよう。
「わらべは見たり/ 野中のばら、、、」が有名だが、このほかにも野ばらを歌った歌がいくつもあり、野生の花としては歌の多い花である。
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一番下の孫がソフトボールの試合に出るので、応援を兼ねて見に来てくれないか、と、前々から誘いを受けていた。
昼すぎて、「午後の試合は先発のピッチャで、これから試合が始まるよ」と電話で連絡があり、近所の小学校に駆けつけた。
「あの子がピッチャーね」と思いながら到着すると、すでに試合が始まっており、孫の晴れ姿を見ることが出来た。
身体が、平均には少し足りないくらいだとは、昨年までの運動会を見てもわかっていたし、一昨年までは水泳だ、陸上競技だとは言っていたが、野球やソフトボールは一切やっていなかったはずである。
それが、力いっぱい投げて守っている姿を見ると、普段の生活から想像できないほどしっかりとしてきている。
応援席の親に聞けば、出塁率八割以上というから、良くぞここまで監督が指導したものだと感心する。
ただ、少年スポーツの監督は何処でも試合中に、競技中のミスを口汚く怒鳴るのは静岡だけのことなのだろうか。
自分の娘のときもやはりそんな監督だったので不愉快な思いをしたことがある。
練習のときはどうなのかも知らないが、プロ野球やサッカーの試合を見ていてもあそこまで監督が怒鳴っているのを中継放送では見ていない。
スポーツには、褒めて成長させるという方式は、なじまないのだろうか。
いずれにしろ、「親ばかちゃんりん、、」ならぬ「爺ばかちゃんりん 蕎麦屋の風鈴」を絵に描いたよう、、、、。
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コメント
親孝行娘さま
いろんな野いばらの写真がある中で、私の写真に目をつけていただきありがとうございます。
こんな写真でよければどうぞ自由にお使いください。
それにしても、なくなったお母さんの短歌集を作ろうという志し、感服しています。
さぞかし、よい歌を残していたのでしょうね。 もし歌集が出来れば一報ください。一分なりとも見てみたいと思います。
投稿: オラケタル | 2014年4月13日 (日) 21時08分
掲載の野いばらの写真が素敵です。亡くなった母の短歌集を作っていますが、そこにハイライトする予定の一首に野薔薇の歌があります。この写真を、使わせて頂けると嬉しいです。
投稿: 親孝行娘 | 2014年4月13日 (日) 18時19分
おばさま
わたしは道具を買うお金が無かったので、走る一方のスポーツでしたし、小さな学校でしたから、あんなに公衆の面前で怒鳴ると言うスポーツには縁がありませんでしたので、、、体質的にああいう声を聞くのが嫌いでした。
そして、当時飛騨に日大の釜本、川島というオリンピック出場経験のある陸上部が来ていて、練習するところを見、ほんの少しコーチを受けましたが、あんな罵声は聞いたことがありません。
何時のころから、こんな風になったのでしょう。
練習中はいざしらず、試合中に「おめっちなにしてるだ!」「受けたら、すぐ投げろって、、バカ」は無いと思います。
もし、孫が同じことを言われたら、監督に文句を言っていたかもしれない「爺ばかちゃんりん」でした。
投稿: オラケタル | 2010年5月17日 (月) 22時22分
お孫さんの晴れ舞台・・・よいものですね。

三男も少年野球に入っていましたので、
応援に行きました。高校までやりました。
大学では同好会のようでしたが・・・。
ピッチャーとは、素晴らしい
良い点を伸ばしてやるのが、監督の務め。
講義中でも、うるさい学生はいますが、
良いことしたときは、みなの前で褒め称えます。
どうも体育系は、大声で怒鳴るのが
お好きなようですね。
投稿: おばさん | 2010年5月17日 (月) 20時59分