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2010年5月18日 (火)

行雲流水

007 .

スイカズラの花が石垣に張り付いたように咲いている。

012 咲き出しが真っ白い花だが、次第に黄色くなってくることから、中国ではめでたく”金銀花”と名付けているそうだが、アメリカではその繁殖力の強さから、要注意植物に指定されており、植物もお国によって扱いが違う。

スイカズラは漢字で書くと「吸蔓と書くが、これは花の根元を吸うと蜜が出ることから名付けたようで、別名の「忍冬」は冬になっても完全に落葉せず変色しながらも冬を越すことから、付けられた名前で主に漢方薬のほうで使われる。

蕾から花開くときは、花弁が上下に分かれるように開くため唇にたとえる向きもあり、雄しべがつけまつげのように花の外に飛び出し甘い匂いで虫を誘うさまなどから艶っぽい花と見られている。

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010 竜爪山の上を走る雲 兎か犬か はたまた、、、、

四字熟語に良く使われる漢字のひとつとして、「行雲流水」というのがある。

意味としては、「空行く雲も流れる水も一時として同じ状態ではなく、雲の表情は次から次へと風に流されて変わり、湧いては消え 消えては生ずを繰り返す。水の流れも、同様で一瞬たりとも同じようには流れないことから、人生に見立てて世の無常を感じさせることを言う。」

今日、バイパス上の草っ原に、静岡に多い姓の一つである杉山さんと座り、下を走る自動車を見降ろし、晴天続きで霞む空の下、おぼろに立つ富士の山を見ながら、四方山話にふけった。

先日刈ったばかりという草の匂いは、夏草の草いきれでなく香ばしく、夏の猛々しい入道雲は今日は無い。穏やかな陽気に誘われて、山の上には綿のような雲がゆっくりと流れる。

その雲を見ながら子どものころ、草っ原に寝転んで雲の形を何かに似ていると言い合ったことがあったのを思い出し、その話をした。

同じような年頃だけに、杉山さんもそういう経験があったというが、最近では想像力の欠如と言うのか、発想力がなくなったというのか、、、、。

雲を見ても、明日の天気は想像しても、雲の形を気にすることがなくなったな、といいながら、「あれは何に見えるかな?」ということになったが、適切な雲は現れない。

年寄りがふたりで雲を興じる。無念無想の世界は禅に通じると言うが、これも”行雲流水”。

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コメント

慶さん
まだ若い。想像力がたくましいですね。
雲の流れが左のほうに流れていくのでそっちのほうにしか目がいきませんでしたが、逆に見れば鼠をおもちゃにしている猫、、、ですね。
今頃の麻機の農道はスイカズラとテイカカズラが花盛りです。

投稿: オラケタル | 2010年5月19日 (水) 22時06分

おばさま
ゆく河の、、、方丈記ですね。自分たちも暗誦させられました。当時は、意味を知ろうともせず、ただなぞっただけ、、、
しかし、この無常観は般若心経以来、日本人の心に染み付いた遺伝子ではないでしょうか。
どんなに驕っても何時かは滅ぶ、、、と

投稿: オラケタル | 2010年5月19日 (水) 22時01分

 昨日は夕方竜爪山に笠雲がありました。竜爪でも雨が降る予報になるのでしょうか。今日は雨になりましたね。雲、左はウサギ、右の方は猫がじゃれている姿にも見えますね。
 それにしても、スイカズラ、たくさん綺麗に咲きましたね。葉も元気で綺麗です。慶の撮ったのは高校の生け垣に絡んでいるのですが、葉があまり綺麗ではないです。高いところには密集していますが、下の方はまばらで、花のドアップしか撮れなかったです。遠めの方が綺麗かな?

投稿: | 2010年5月19日 (水) 09時28分

行雲流水・・・ですか。
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある、人と住家と、またかくのごとし。
思い出しました。
学生時代 これは暗記させられました。
花も文化が違うと、
扱いが随分異なるもので、驚きeye

投稿: おばさん | 2010年5月18日 (火) 23時48分

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