ユキノシタに見る祖母
雪ノ下(ユキノシタ)が木漏れ日を浴びて咲き出した。
うえに赤い斑点のある三枚の花びらと下に長い八文字の白髭のような花びらを二枚、風をうけてひらひらさせながら咲いている。
幼児のころ、祖母の家の裏の石垣にびっしりと這っていたユキノシタが一斉に花開いたとき、ただ白一色と思っていたが、こんなに綺麗で可憐な花とは思っていなかった。
名前の由来は、冬の間中、雪を積もらせながらも、かき分ければそこにいつも緑の葉を広げていたことによると思っている。
ただ、家の裏の日も差さない薄暗い場所が花で真っ白になり、どうかすると水滴がポツンと顔や襟すじに当たると、なんだか不気味な感じがして怖いものがあった。
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そして、囲炉裏の縁で軽い火傷でもしようものなら、早速祖母がゴツイ手で、ユキノシタを取ってきて、葉っぱを火にかざして揉み、葉の裏を傷口に当て、ぼろ布を引き裂いた包帯で縛ってくれる。
とたん、ヒリヒリとしていた火傷の痛みが薄れたのは、ユキノシタの葉の効果というより、祖母に対する信頼感、安心感から来たものだったような気がする。
六十余年前のホロホロッとした思い出!!
左の写真は、別の場所で写したものだが、よく見ると、上の花びらの斑点が黄色い色をしている。
種類が違うのか、生えている条件によるのか、判然としない。
いずれ謎が解けるまで急ぐまい。
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トヨタ自動車が二年ぶりに黒字経営になったそうだ。
そりゃそうだろうな。国を挙げて「新しい車を買えば自動車税の減税する。」と支援し、自動車道の通行割引にはエコカーは更に割引だと、購買意欲を盛り上げを推進している。いわば、経営努力というより国支援の追い風で、もうけているに過ぎないと見るは言いすぎだろうか。
事実、自動車購入減税の期限が3月に来たとき一斉に延長を申し入れして、購買意欲が冷え込まないようにした。
さらに、今年の自動車税を見て驚いた。10年以上前の車は割増税をかけるという処置に出た。まだ使える車をそんなにまでして買い替えさせようと、自動車産業の肩を持つ必要があるのだろうか。
COガス削減を錦の御旗にして、無駄遣いをさせる。COガスが本当に温暖化の原因なのか疑問を持つ論文もあると言う。地球の歴史を見れば、今以上に地球が暑くなったり寒くなった時期が沢山あることは、地質の勉強で習ったものだ。
それはさておき、新聞には「経費削減で、回復した」とあったが、もし、それが本当なら、また下請けいじめが一段と厳しくなったと裏読みが出来る。
家電製品も同様だが、一部の産業の大企業にだけ優遇する政策は、社会還元という面からして、金持ちは更に金持ちに貧乏人は更に、、、と言う世の中になるのだが、、、、これは、自民党政治の悪い面だけを受け継いでいるように見えて仕方が無い。
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コメント
おばさま
ユリの木の花は目立たないため、咲いていても知られることがあまり無いため日本では話題になりません。
しかし、ヨーロッパではこの花の蜜が珍重され重宝されるためよく知られているそうです。
また、つたないブログですが、お気に入りでしたらご自由にお使いください。
ただし、当方の思いつきや記憶頼り文章ですから間違いや偏見も多いことと思っています。
そのことを承知の上で、ご利用してもらえば幸いです。
投稿: オラケタル | 2010年5月13日 (木) 21時37分
↓ ユリの木 あることすら知りませんでした。
無学な田舎のおばさんらしいでしょう
先日 松葉ウンランのこと聞かれ、得意になって
お話いたしました。4月9日のブログを思い出して・・。
リンク張ってよいか否か、お聞きしたほうが良いと思い
知りえた知識を、得意そうにね。
雪ノ下・・・幼い日を思い出しましたよ。
同じようなこと、してもらいました。
投稿: おばさん | 2010年5月13日 (木) 19時12分