夏は来ぬ
#卯の花の匂う垣根に
ほととぎす早も来鳴きて
しのび音もらす 夏は来ぬ
もったいないような天気の中、麻機の山の尾根を歩く。卯の花はもうほとんどが済んだので、ほととぎすも忍び音から本格的に”ホッチョチョギス”と乾いた声を響かせている。
ほととぎすは、託卵といってほかの鳥の巣に卵を産みつけ、育てさせる性質を持っているため、大きな声で鳴きながら、都合の良い巣を探しているに違いない。
同じように託卵をする鳥にカッコウがいるが、こちらは比較的高い山にいて、「カッコウ カッコウ」と清々しい感じで鳴くのに対して、ホトトギスは鳴いて血を吐くなどと形容されるように少しせっかちな感じがするのは否めない。
先日テレビを見ていたら、この託卵を写していたが、託卵されるほうもいろいろと学習しているようで難しいようだが、テレビを見たかぎりでは、どうしても託卵された鶯やヨシキリなどの小さな鳥に同情が行って、好きになれない鳥である。
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山から下ってきて、麻機沼の近くに戻ってきたとき、一匹のヤンマが竹杭の先に停まっていた。
普段は、ゆうゆうと水面近くを遊弋しているのにどうしたことだろう。
こどものとき、憧れの的であり一番捕まえたかったオニヤンマより一回り小さい。いまの時期出てくるサナエヤンマだろうか。
その青い目は何を見ているのか、一点を見つめたまま動かない。
尻尾の感じから言って”尾長早苗蜻蛉”とみたがどうなのか、、、、、
.今日の花 卯の花いろいろ
左上、額空木、紫陽花に似た飾り花をもつ、 右上、梅香空木 空木の中では花も大きく見栄えがする。
右下、右の白い花はその名も空木という。左の赤い花は谷空木
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世間では、六月一日を持って、衣替えを行い夏も本番といった感じになってきた。
そして、政界も一日遅れで急に衣替えをすると言い出した。策略に掛けては海千山千の人々の集まりだから、舞台裏を覗けない一般の人たちはテレビのワイドショーでしか情報が入らないが、これが興味本位の出鱈目と来ては何にも分からない。
しかし、騙し、騙された振りをして、、、、と、国会議員の先生方もホトトギスとウグイスのような駆け引きばかりに精を出さず、この国をどうしようとしているかを熱く語って欲しいのだが、、、、
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