毒を感じさせない沢桔梗
昨日でかけた小田貫湿原の一方の雄は、沢桔梗。
濃い紫の花を高く掲げて咲いている。背丈は、1㍍は優に超しているが、木道に沿って咲いているため、目の高さにするには屈まないといけない。
花の大きさは2センチくらいはあり、幾つもが縦に連なっている。そして、一見したところ、雄しべらしきものが広げた花びらから一本突き出しているが雌しべが見当たらない変なかっこうをしている。
この草はかなりの強い毒をもっていて、横溝正史が「悪魔の手毬歌」と言う小説の中でこの毒で殺人が行われことにしているくらい、有名な毒草である。
しかし、暑い夏の終わりに咲く爽やかな感じから、その毒性は微塵も感じさせないから、なおのこと怖い。
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昨日から静岡市の小学校では、二学期も始まり学校にまた活気が戻ってきた。
それに合わせるかのように、城北小学校の周りの木からあれほどかすまびしかった蝉の声が消えてしまい、かわりに草むらから虫の声が聞こえてきた。
気温的には、まだまだ真夏日が続くとテレビのお天気姉さんが舌っ足らずの声で説明していたが、蝉のほうはいっせいに務めを終え退場した模様だ。
一般に、日本人は虫が好きな国民だといい。西洋人はトンボを悪魔の化身だの、蝉や虫の声は雑音にしか聞こえていないといわれている。
たしかに、クマゼミの鳴き声(?)などは近くで聞くと、職業性難聴の自分でも耳が痛くなるような音を感じるが、庭のこおろぎの声などには、哀愁を感じるのは、胴長短足とともに、純日本人である証拠のようなもの。
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