見てござる
秋明菊が秋の訪れを察知して、上品な花を咲かせ出していた。飛騨の秋はもうすぐそこなのか。
十三日、雨も上がったようなので朝はやく墓参りに行く。
花と街中に湧き出る「大洞水道」の水を持って、掃除と草むしりの後、線香と花を供える。
隣の墓が、ここしばらく訪れる人もいないようで、墓石も倒れ草ぼうぼうとなって荒れ果てているが、進入してくる草の根を退けるだけにしてくる。此方の風習で他家の墓の手入れはしてはならないとなっているためだが、この墓をお守りする人はどうなっているのだろうか、と心配する。
今日もテレビは、家庭の崩壊で田舎の墓は次第に訪れる人も無く、無縁墓の状態になっていくのが多いという、自分たちの墓もいつかまた無縁墓になるのだろうか。
いまのところ、兄弟が交互に行っているし、従兄弟の墓がすぐ近くにあるのでついでに手入れをしてくれているが、、、、未来永劫の保証はない。
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墓参りを済ませて長野に向かう。高原川をさかのぼり、今年から無料化された安房トンネルを越せば、信濃の国。
松本から、三歳山トンネルを抜けて鹿教湯温泉を越えて約3時間で連れ合いの故里、立科町に到着する。
遅くなったが、食事もそこそこに畑に入ってじゃが芋堀をはじめる。
畑の中ほどに一本のプルーンの木があり、まだ熟していない果実の上に鎮座した雨蛙に見られながら四本爪の鍬を打ち振るって芋ほりに励むが、今年は作柄がよくなく、去年の2/3ほどしかなくて、張り合いがいまひとつ出来ない。
ようやく、林檎箱四っと少しを収穫し、弟と分け作業を終わる。
十四日、連れ合いの墓参りと、来れば必ず土産に買わなければならないものと玄米30KGを積み込んで、再び渋滞が予想される帰り道を覚悟して、野辺山越えて車を走らせる。
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