シードバンクで蘇える
大賀蓮という名の蓮がある。
昭和24年、東京の2,000年以上前の遺跡発掘で採取された蓮を発芽させ、26年に開花させたと言われるが、2,000年も土の中で生き続ける(眠り続ける?)、その生命力の強さは動物では出来ないだろう。たいしたものである。
水草の中には、条件が悪いときには発芽をさせず、土の中で条件が整うまで眠っている種があり、これを、シードバンクというそうだ。
昨年の冬だった記憶しているが、麻機沼の一角に重機を入れて草木を排除しかき混ぜている人たちがいたので、聞いてみると「土をかき混ぜることで、埋もれた種を発芽しないかなぁ、、、と」と少し自信のなさそうな返事だった。
今朝ほどは、雲が低く垂れ込め湿気は強いが、それほど暑くならないと見越して、出かけてみた。
すると、ミズアオイ(水葵)の花が点々と咲き出していた。深い紺色の花を映えさせようとするかのように白いオモダカの花もさいている。
この花は以前、ほかの場所(いま工事をしている近く)で土をかき回した際に大量に咲いて人々を驚かしたものだが、ほかの草に負けて、最近は僅かづつしか目にすることがなく、絶滅危惧種に指定されるほど少なくなった花である。
草の様子からすると、今年はここでかなりまとまってみることが出来、一週間ほどして新聞に載ると、人々がどっと押し寄せそうな気配なので、いまのうちに堪能しておくことにした。
.
先日、地元新聞の記事に麻機遊水地の蓮の花沢山咲いている。と言うのがあったが、「うそだろう」と思っていた。
今日念のため出かけてみた。十日ほど前に行ったとき、例年に比べて蓮の葉が少なく、ほとんど見え無いと言ってもよい状態だったからである。
今日行ってみると、ほんの一部で咲いているだけ、例年の一割も無いような感じ、、、。
原因は何だろう。葦が茂りすぎたのか、、、耳赤亀に食べられたか(佐賀城ではミドリガメ(耳赤亀)に若い茎を食われて全滅したと言う)この沼にも耳赤亀が大量にいるようなので、ありえないことではない。
祭りに買ってきたときは、ミドリガメという可愛らしい名前と大きさだが、大きくなって飼いきれず、沼に放置すれば、生態系の破壊につながるのだが、日本人の常として捨て猫感覚で放置する、、、
佐賀では、網を張って入られないように対策したそうだが、、、麻機沼はどうするのだろうか。
土に埋まった蓮の種とかけて、ネズッチと解く、、、、、「ととのいました」というまで眠ります。
| 固定リンク
コメント
慶さん
私もいまの時代では小柄なほうに入っていますので、どうぞ、腰に小さなバックと携帯電話を付けていましたら、声かけてください。
それとも、、、ガッカリして、、、しないでください。
投稿: オラケタル | 2010年8月 4日 (水) 21時28分
おばさま
たぶん、この歌は蓮の花を想像して作ったのでしょうね。
慶さんのコメントでは作者は星野富弘と言う人だとありましたが、私は良く知らない人です。(JAFの本以外に、、)
ただ、蓮の花は仏教界では特別な花なので、そういう意識が根底に有って作られた歌なのでしょうか。
反省しましょう。いつか、蓮の台(うてな)に座っている方がお救いになるのを待って、、、。
投稿: オラケタル | 2010年8月 4日 (水) 21時23分
おば様へ
星野富弘さんの絵詩ですね。私もこの詩に反省させられましたよ。
オラケタルさんへ
そうですよね。小柄で華奢な感じの方でしたので、違うかなとは思ったのですが。
これからも遊水地へは足を運ぶつもりでいます。古代蓮のように工事のあとよみがえるものがあるといいですね。
投稿: 慶 | 2010年8月 4日 (水) 14時21分
こんばんは。
先日このような詩の書かれた葉書をもらいました。
黒い土に根を張り
どぶ水を吸って
なぜきれいに咲けるのだろう
私は
大ぜいの人の
愛の中にいて
なぜみにくいことばかり
考えるのだろう
反省しました。
投稿: おばさん | 2010年8月 3日 (火) 23時03分
残念でした。慶さんの見られた人は私ではありません。
私は、写真でなく歩くのが主ですから、歩きやすいようにカメラは小さなバックに入れ、腰につけています。
取り出すまでに手間がかかりますが、首にぶら下げていたのでは歩きにくいからです。
ミズアオイは、流通の裏で、東屋の傍です。一度行って見たらいかがですか。
投稿: オラケタル | 2010年8月 3日 (火) 09時07分
水葵の花綺麗ですね。色合いもいいですね。
やっと遊水地への入り方がわかってきました。昨日は観山中の裏から入ってみました。暑くて夕方になってからなので、ゆっくりできなかったですが、少しずつコースを変えて歩いてみようと思っています。オラケタルさんは朝歩かれますよね?日曜日、夕方観山中近くをカメラを首から下げてさっさ歩いている方をお見かけしましたが、違いますよね?
投稿: 慶 | 2010年8月 2日 (月) 21時52分