声良しに誘われて
何を間違えたのかエンマコオロギが下駄箱の下あたりで鳴いていた。
静かな夜のことだから、かなり大きな声がする。何処にいるかと探ってみたが、玄関に出ると気配を察したらしく鳴き声がやむため、居場所が分からない。
コオロギなど昆虫は鳥と違って、声帯で鳴くのではなく、背中の羽根などをすりあわせて音を立てるのだから、鳴くと言う表現はおかしいのかもしれないが、むかしから唱歌にも鳴くと表現されているので、、、、
このまま玄関で虫の声を聞くのもいいかなと思ったが、短い命、折角の恋路を邪魔するのもなんだと思って、朝になってから、しばらく玄関を開けっ放しにして出て行ってもらった。
昼ごろになって、産卵管をもった雌のこおろぎを庭先で、じぃっとしているのを見かけたので、これが、昨夜の間、玄関の声良しコオロギに誘われて待ちくたびれていた相手だったのだろうか、なんて思ってしまった。
その結果、うまく行ったのかどうか、、、、今晩は何処からも声を聞くことが無く、半月の月が雲の間をかすめるようにして輝いている。
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先ほどのニュースで横綱 白鵬が千代の富士の連勝記録を上回り、史上二位の記録を通過したと報じていた。
最近は、相撲の興味も薄れ実況はちっとも見ていないが、この記録を聞いて人間には憑いている人 いない人ってのはあるもんだなぁ。の感を更に深くした。
夏場所を不祥事で全休し、かなりの数の力士が休場し、大関解雇の力士もあったりして、幕内力士のレベルの低下、意気消沈などもこの連勝に拍車をかけているような気がしてならない。
そうした中、横綱一人が頑張って場所を盛り上げている、と言う見方も出来るが、すが目では「運が良かった連勝で、千代の富士とはちがう」と言う思いがあって、素直にはお祝いできない気もする。
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