天と地ほどの開き
今日も一日雨催いで暮れた。
時折見せる小雨時を狙って外に出れば、お彼岸を間近に控えて彼岸花が赤い穂先をすっくと槍のように花茎を立てて、準備が出来たことを告げている。
そうしたなか、早々と開ききった白い彼岸花。突き出した長い雄しべに露を幾つも連ねて、「吾ここにあり」と言わんばかりに存在を主張している。
別名を曼珠沙華とも言われるこの花は、”天上の花”と言うことになるのだが、一方で球根に毒があるためか”地獄花”ともいわれ、評価は天と地の開きがある。
その毒性を利用して鼠除けなどのため土手に植えられ、その毒ゆえに荒らされること無く繁殖して斜面一面を真っ赤に染めるところもあるが、そして、人はその毒を巧みに消して、飢饉食として食べたこともあるという話を聞いたことがある。
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