夕焼けとともに虹は消える
台風十四号に伴う雨雲が昨夜から雨をふらせて、外に出さまいとするかのように降り続ける。
篠つく雨は途切れることなく松の細い葉を伝って雫をしたたらせ、時折吹く風は一掃するがまた雫を溜めるの繰り返しで暮れる。
台風が駿河湾沖を横切り一番接近したはずの午後四時半頃、突然外が黄色味を帯びた黄金色になったので、外を見ると薄い夕焼けのような感じ、、、
傘をさして外の出れば、薄いながら虹がかかりそうな気配がする。
そのまま、麻機の田んぼに向けて歩く。西の空には薄赤く染まった雨雲が追いたてられるようにして東に向かうその雲を追って山際にはくどいほど青い青空が見える。
日本平付近から立ち昇った虹の柱は薄赤い雲を背景に竜爪山の流れまで半円形に綺麗にかかっていて、そのうち副虹まで見えるようになった。
もっと鮮明にならないか、、、、もっと、、
風が雲を追い払うのを待つ、、、雨風が一段と激しく傘をお猪口にしたがる、、、
バイパス下に入って、雨除けしながら東の空を見ていると夕焼けとともに虹が薄れ、、、日没終了
なんだか、幕切れの下手な映画を見た感じ、ぬれた靴とズボンの裾もビチャビチャと、、、こちらもスカッとはしないで
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