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2010年10月20日 (水)

このホトトギスは鳥にあらず

007 .

ようやく庭のホトトギスが花を咲かせ始めた。花弁の真ん中から雄しべを筒状に立ち上げ、六個の花粉が付いた雄しべを反り返った先端につけている。

どんな風に受精させるのかまだ見たことがないが、ほとんどの花が種になっているところを見ると受粉率はかなり高いようだ。

名前の由来は、渡り鳥の不如帰の胸毛に似た模様があるところからと言われるが、この時期本物の不如帰は託卵で育った子供たちとともに、海の彼方にいるはず、、、

057 左、竜爪山のチャボホトトギス

花のホトトギスは、静岡では八月に竜爪山のちいさなチャボホトトギスから始まり、駿河上臈不如帰や山不如帰を咲かせ、最後に何にも付かないホトトギスで一年を締める。

我が家のホトトギスは、相良の女神山の麓に自生していたもので、10年以上前にもらってきたものだが、種があちこちに飛び散って繁殖するようで最初に移植したところから随分と離れたところに移動してしまった。

植物ながら、自分にあった場所を選定しているように見えて面白い。

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今日は、静岡に来るきっかけになった会社の元社長のお通夜に行って来た。

前の会社は、社員が一万人にもなる旧財閥系の会社だったが、鉱山不況の嵐の中迷った末「ぜひ来てくれ」という言葉がきっかけになった。

とはいえ、この会社三十人に満たない会社であり、いろいろとためらいもあったが、結果的には七年半勤めることが出来、その後の独立には良い経験を積ませてもらった人である。

辞める前後のいさかいもあったが、仲立ちしてくれる人もいて五年後に手打ちをし水に流した後、また、疎遠になったが以後は病気療養に加えて、認知症だったという。

おりからのそぼ降る雨は、20年余前の思い出をかき消すように、雨にぬれた道路は自動車のライトを吸い込み、後見の名月十三夜もかき消している。

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コメント

ピカッとサリーさん
チャボホトトギスも群生すると綺麗ですが、近年盗掘する人が多くて、道端のは少なくなってしまいました。
ホトトギスの仲間は10種類ほど日本にあるそうですが、黄色のほかに白いものもあります。

投稿: オラケタル | 2010年10月22日 (金) 22時13分

こんばんわ

このホトトギスは鳥にあらず

この題につられコメします♪
今盛んにホトトギス見かけますが・・・
この竜爪山のチャボホトトギスって黄色なんですネ!!
この色は初のおめもじです。
来てよかった綺麗なチャボホトトギス見させていただきました。

ご愁傷様です。

またお邪魔させていただきます。

投稿: ピカッとサリー | 2010年10月22日 (金) 20時52分

おばさま
ホトトギスという場合は、頭に鳥の、、草の、、と付けないと話がこんがらがってしまうことがりそうですね。

人の死は物事を感傷的に考えさせてしまい、注意力が散漫になってしまうため、運転は慎重にと心に言い聞かせましましたが、雨降る道はライトに光を吸い込んで、、、、、

投稿: オラケタル | 2010年10月21日 (木) 22時00分

ホトトギス・・てっきり鳥と思いきや
花だったんですね。
チャボホトトギス・・やっぱ鳥だ~。happy01

最後の3行素敵な文章で故人に対する
深い思いが伝わります。
ご冥福をお祈りいたします。

投稿: おばさん | 2010年10月20日 (水) 23時18分

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