国宝に登城する
十七日。今晩は松本泊まり、豊田、岐阜方面から集まってくる兄弟たちは、中央道を走ってくるため、立科町からは三歳山トンネルの道が近いのだけれど、岡谷の先の「みどり湖サービスエリア」で落ち合うことにしていたため、和田峠を越えて、岡谷から長野道に入る。
予定の時間に到着、合流して松本インター近くの「榑木野」という蕎麦屋に入る。ここは以前に入ったとき天笊蕎麦が非常に美味しかったので、たびたび行っていたが、今回は寒い時期だということで、かも南蛮を食べてみた。
率直なところ、蕎麦はやっぱり”ざる蕎麦”に尽きると言う感じがする。折角の新蕎麦だが、蕎麦の腰はもちろん、鴨肉やつゆが味を変えていると言う気がしてならない。
次は、ここにきたら国宝の松本城。同行者全てがここにきたことがあるが、兄弟とその連れ合いと言う組み合わせは初めてなのでと、入場料を払って城内に入る。
天守閣に登るのはこれで二度目、前回は成人式前後だったから50年ほどまえのことになる、以後は濠の外周から見るだけだったので階段が急で段差が大きいことしか覚えていなかった。
入ってみると、まず目に付いたのは一階の柱の多さだった薄暗い空間にどれだけあるか分からないながら、同じような大きさの柱が林立している。大黒柱とか芯柱というような柱が見えないことが不思議な気がした。
上の階でに至る階段は予想していたより昇り易かったが、六階に上る手前の階段は急だった。これが印象的に覚えていた階段なんだなぁ、と思いつつ登って見ると、最上階は竪格子の窓で囲われていて、ほかの城のように、外に出る手すりのついた回廊はない。
この辺が、後々再建された観光用の城と違うところなのだろう。天井も井桁梁で組まれているだけで屋根裏がまる見え、真ん中に神棚が見える造りになっている。
降りは、おっかながる人がいて渋滞。その中にいま流行のレキジョ(歴史好きの女性、漫画に書かれた美男から入ったzzzz)らしきものがいて、「鎧を着てこんな階段を上り下りするなんて凄いネ」なんて馬鹿を言っている。
最後に、月見櫓を経て外に出たのだが、この櫓だけは戦いが目的でなく、名前そのままに月を見るために作られたとのこと。外の紅葉も照り映えも会って開放的な櫓であった。
太鼓門から外に出れば松本のシンボル的山、常念岳と大天井岳が天守の脇に現れ、天守の四尾には二羽の鳶が相向かいに下界を監視している。
水面は穏やかな日差しを受けて波も立たず、天守をそのままに写している。
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この日の宿は、浅間温泉 小柳
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コメント
ぴっかとサリーさん
そうですね、同じく国宝に指定されている犬山城も黒かったし岡山城も真っ黒なので、もともとは黒いほうが多いのではないかと思っています。
強そうに見えませんか。
会津若松城は白く塗ってありましたが、これは鉄筋コンクリートですし、富山も同じでした。
ただ屋根裏の見える天守閣は初めてです。二十六夜神も初めて気がつきました。小説と同じで若いときの感想とまた違った目で見直してきました。
投稿: オラケタル | 2010年11月20日 (土) 22時13分
こんばんわ
松本城もカラス城なんですネ♪
私は姫路がシラサギ、熊本がカラスで相対してるのかって思っていました。
そっして二十六夜神祭の神棚が飾ってあるんですネ!
調べて十一月三日にあるってことが書いてありました。
この作りとは少し違いますが・・・
実家も古く天井のない釘も使わない作りでした。
懐かしいぃ~♪
二羽の鳶が上手く写り♪
松本城のお堀に綺麗にお城が写しだされ素晴らしい☆彡
今日も圧倒されっぱなしですわぁ~^^
投稿: ピカッとサリー | 2010年11月20日 (土) 20時39分