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2010年11月13日 (土)

木偏に冬と書いて

001 .

すぐ傍の学校の生垣から良い香りがするので覗いてみたらヒイラギの白い花がこぼれていた。

差し渡し5mmに満たない白い小さな花が十個以上ひと塊になって小さな枝に巻きつくようにして咲いている。花の形は四枚の花弁でなく、元がつながっているので十文字といったほうが良いだろう。

003 木偏に冬と書いてヒイラギと呼ばせるこの花は、古語で「疼」と書いたそうでトゲトゲした葉に触れた感想が木の名前になったらしい。

花の香りは、木の種類がモクセイ科だと言われれば、さもあろうとと言う気がするが、金木犀などに比べればかなりおとなしい香りである。

この木の葉の棘は老木になると消えるため、人間にたとえられるが、学校のヒイラギは学校同様まだ若く、先日も大幅に刈り込みをされたばかりなので、自分同様棘を立てて自己主張している。

ちなみに、自分は見たことがないと思うが、(見てても気付かないのかも、、、)魚にもヒイラギというのがあるそうだ。これは木のヒイラギをもじった作り漢字で魚偏に冬と書くという。

冬に獲れるとか、美味いとかというのではなく、ひれなどが固くて刺さりやすいところから付けられたというそうで、静岡では別名猫またぎというそうだから、獲っても食べる魚ではないらしい。

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午後になって黄砂が激しく舞い、竜爪の山の端が霞んできた。黄砂と言えば春先の風に乗ってくるものとばかり思っていたが、この時期もあるそうで珍しくないことだとテレビは言っていたが、あまり知らない現象のような気がする。

それにしても、何千キロも離れた日本の上空を霞ませるほどの粉塵を飛ばすというのは、発生源の黄土台地が年々痩せて来ていることに他ならない。

植物を燃料や羊などの動物の餌にするため、中国の砂漠化が進行していると聞くと黄砂もただ人ごとと見ているわけには行かないのだが、、、、、、、、

前線の影響もあるかもしれないが、太陽も薄らぼんやりと上空にあって気温も下がる。

おりからの、日中関係も併せて考えると、やはりこれからの季節は強い西風でなく、暖かいお日様のほうが旅人にはありがたいものだが。。。。。

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コメント

ナベショーさま
そうですね。なんか違うと思って書いていたのですが。
ヒイラギと検索したとき出ていたので、「ちなみに、」以下を借用したした次第です。
それにしても、食べた覚えのない魚は形、味ともに分かりません

投稿: オラケタル | 2010年11月14日 (日) 21時55分

こんにちは
魚編に冬、、はコノシロ(コハダ)幼魚は新子、、代表的な江戸前寿司のネタですね。大きいのも三枚に下して小骨を取って、塩して酢〆するととても美味しい。
でも、静岡人は食べ方を知らないのか、食べませんね。
ヒイラギはまさにヒイラギ、、岸壁で釣ってて、ヒイラギの群がやってくると滅茶苦茶、、ヒイラギしか食わない。
ぬるぬるして、触ると痛くて、、でも、よく洗ってから揚げにすると美味しい魚です。瀬戸内海の方ではシンギンとかキンキラッて言ってました。

投稿: ナベショー | 2010年11月14日 (日) 15時01分

慶さん
生垣の刈り込みをしなかったら気がつかなかったかもしれません。金木犀に比べると薄いけれど良い香りがしますね。
今日も、空が曇って憂鬱って感じですね。
中国人ももう少し環境ってことに関心を持ち黄土台地の緑化に勤めて欲しいものですね。

投稿: オラケタル | 2010年11月14日 (日) 14時43分

星さま
コメントを見ていたらやたらと美味しい魚に見えてきました。
どうも私はお目にかかったことがないのが分かりました。下ごしらえが手間取るようですね。
一番食べてみたい方法は、③の一夜干しにして炭火であぶって食べる。でしょう。
やはり冬の魚なのでしょうか。静岡では猫またぎというくらいですから食べ方を知らないと思いますが、富山でもお目にかかった覚えがありませんので、数が少ないのか小骨が邪魔をするのか、、、、
良いことを教えていただきました。

投稿: オラケタル | 2010年11月14日 (日) 14時39分

柊がもう花を咲かせましたか?早速近くの柊を見に行って来ましょう。キンモクセイの綺麗な黄色もいいですが、この銀の鈴のような感じもいいですね。
黄砂が今頃に飛ぶなんてなんだか、ちょっと怖いですね。砂漠化なのか温暖化なのか、それとも大気汚染かなんにしても喘息持ちにはちと辛いです。花粉も大量に飛ぶという予測ですしね。中国からの黄砂には塵媒も含んでいるとか。いろんな意味で中国の脅威がやってきて憂鬱ですね。

投稿: | 2010年11月14日 (日) 12時48分

お久しぶりです。毎日訪問しているのですが....
うまいんです 魚へんに冬は。漁師しかたべませんが。
①、薄塩して干す。よく乾いたら頭しっぽ背びれをハサミで切り落とし蕪の三和漬けに一緒に漬け込む。鷹の爪も。何日かおく。 
②、頭を落としつなぎにヒイカをいれヒイカがなければ小麦粉すこしに塩を少し入れミンチですりつぶし(欲を言えばすり鉢で仕上げ)小さい円盤にして油で揚げる  小骨が舌に当たるのも慣れればかえって愛想がある  
①も②も酒の肴ですが 漁師がみんな持って帰るので手に入りにくい。因みに有田ではギンタとよんでいます 
手間がかかって大変ですが「うまいものをほしかったら手間をかけるかお金をかけるか...」と阿川佐知子さんが書いていました。
早速漁師の知り合いに電話しようっと
②をつみれにして鍋もok  
③若いころは塩水でつけて水洗いし一夜干しし練炭火鉢で炙って頭ちぎって大勢でがぶがぶ飲んだものです

投稿: 星 | 2010年11月13日 (土) 23時03分

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