澄み切った空に誘われて
真っ赤な木の実を鈴なりにぶら下げた木を見つけた。
多分、マユミではないかと思ったがそれにしても赤い。水塚の駐車場に車を入れて近寄ってみたらやはりマユミであった。
それにしても、種を包んでいる苞がこんな赤いのは見たことがないような気がする。園芸品種なのだろうか。
マユミは真弓とも壇とも書かれるが、古来飛騨の枕詞として中学の頃万葉集に載っている古歌を覚えさせられた記憶があり、今でもそらんじることが出来る。
しらまゆみ斐太の細江のすが鳥の
妹にかえれか いをねかねつる
マユミは木の材質が柔軟で古代にはこの木の枝で弓を作ったそうで、飛騨にはこの木がたくさんあった。と言うが、自分の記憶では余所に比べて特別多いと思ったことがないので、何故飛騨の枕詞なのか分からないにまま来ている。
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夕焼け空に誘われて、、と言う歌があったが、今日は朝の高く澄み切った空に誘われて、御殿場から太郎坊に上がり、キノコとでもないかと幕岩のほうに出かけてみた。
急に寒くなったためか、はたまた、台風によってか、木々は葉を散らせ紅葉があったかどうかもわからないほどの状態だった。
代わりに見通しが良くなって、かなり遠方まで見通すことが出来たが、キノコのほうはさっぱりと言う状態が続き、クリタケ(自分らはシバモタセという)を一株見つけただけで戻ってきた。
今年は、マツタケが大豊作だとテレビで何度も放送していたが、長野の義弟もほかのキノコは取れないといっていたので、そんな年回りなのだろうかとも思ってかえってきたら、道路わきで野菜などを並べていた店先のキノコに「これは栽培キノコです」と書いてあった。
そういえば、今年はあちこちの道の駅などで売られていたキノコで中毒を起こしたり、間違えて売ったキノコの回収を放送し、自然に生えたキノコの評判が悪かった年でもあったな、と、、、、
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