流れ星ふたつ
ヒヨドリジョウゴの赤い実が冬枯れの山でひときわ輝いて見える。
ヒヨドリが好みを喜んで食べると言うことから名付けられたと言う説もあるが、好みはソラニンと言う神経毒を含んでいるそうだから、この実を食べたヒヨドリが毒に犯されて酔っ払った状態になっていたのではないかと自分は思っているのだが、、、。
今にもとろけそうなほど熟れて輝いているのだが、ほかの鳥たちも学習しているためか、食べられた形跡は無い。このつる草はどんな方法で種の拡散をはかっているのだろうか。
考えると不思議な植物である。
.
昔読んだ三国志の中で、蜀軍の孔明が五丈原の陣中で亡くなったとき、大きな星が流れ星になって墜ちたそうで、その星を見た魏の軍勢が撤退する蜀軍を追撃したところ、陣中に孔明がいるのを見て罠かと思い逃げ散ったことから「死せる孔明 仲達を走らす」として今に残っている。
偉大な人物がなくなるときは、大きな星が流れ星になって落ちる。という言い伝えは、今でも新聞や追悼文に「巨星墜つ」などと載ることがある。
十日の深夜、連れ合いの叔母(98歳?)が倒れ救急車で運ばれたが、呼吸停止だとのことで、夜明けを待って見舞いに長野へむかった。
行って見ると、人工呼吸器に繋がれており、意識は無い。
しばらく付き添っていたが、交代の人が来たので義弟のうちに帰り夜空を見上げた。
久しぶりに、満天の星空。
静岡と違って、山に囲まれたこの家からの夜空は星が大きく、瞬いている。
と、真上の空から流れ星が相次いで浅間山のある北の方向に流れた。
まさか、名も無いあのおばあさんがと思ったがそれも一瞬、、、、いま、ふたご座の流星群に地球が接近するため、十四日を頂点に流れ星の多くなる時期だと言う。
天文学に興味のある人はいざしらず、気温も0度に近いらしく、空を見上げるには寒すぎて、、、、、これ以上見る気はうせている。
家の中から夕食に準備ができたと言う声もかかり、即座に従った。
| 固定リンク
コメント