いとしい人へ
キュウリ草、葉を揉むと胡瓜の匂いがすることから名付けられた草だと言うが、道端に咲いていても気付く人がほとんどいないと言う小さな花である。
丹念に見れば、五弁の花びらの中央に黄色いおしべ、コバルトブルーの色合いとのコラボレーションがなんともいえない柔らかさを持って咲いている。
本来は、4~5月にかけて咲くことになっている花だが、そんことは気にもかけていない様子。
花言葉としては、「いとしい人へ」「真実の愛」などというものがあるそうだが、とにかく写真嫌いらしく、なかなか焦点が合わず写しにくい花である。
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昨年三月十三日の「九十翁の蜜柑植え」に書いた知り合いのおじいさんが亡くなった。
一週間ほど前に転んで骨折し、その手術も体力が回復するまでと入院し養生をしていたが、昨夜、眠ったまま誰にも気づかれることなく逝ったとのこと、、、、。
普段は物静かに笑い、少し耳の遠い自分などは耳を近づけなければ聞こえないような小さな声で語っていたが、五年ほど前まで農作業は若い者に任せようとはせず、耕運機や稲刈り機、脱穀機と機械のハンドルを渡そうとしなかったほどの頑固爺さんだった。
しかし、「九十翁の蜜柑植え」と時には、かなり体力もなくなり、自分たちが棒で指し示す場所に植え、一番掘りやすい場所に一本だけ手植えすることで我慢してもらった。
その蜜柑の木、今年はまだ実をつけることが叶わなかった。
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コメント
慶さん
けっこう頑固爺さんでしたが、余計なことを言わなくて周りから好かれていたお爺さんだったので、まったくの他人でしたが、親しくさせてもらっていました。
私も自他ともに認める頑固で偏屈者ですので、角が取れるところにはなかなか行きません。
何とか努力努力で、到達できればよいのですが、、、、
投稿: オラケタル | 2010年12月19日 (日) 21時58分
お知り合いのおじい様、ご愁傷様でした。いろいろオラケタルさんにもお心に残る方でしたので、残念でした。みなさんの心にいろんなものを残して静かに逝かれたのですね…。ご冥福をお祈りいたします。
季節外れのキュウリクサ…。花言葉とともに心にしみます…。
投稿: 慶 | 2010年12月19日 (日) 14時24分