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2010年12月 6日 (月)

雲散霧消

010 .

冷え切った空気は長良川の支流、津保川の川面から濃い霧を立ち昇らせ、日の出時刻というのに辺りを暗くしている。

岸辺の草には霜が降りて、葉も周りを白く縁取りし、灰色に煙った岸辺には鷺や鴨、カワセミが見え隠れしてしている。

011q 上空、霧の届かないところは晴天らしく、早朝に発した旅客機が朝の光を受けて白い尾を引いているのが透けて見えた。

もうすぐ、火の光に照らされれば、この霧も雲散霧消となるだろう。

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この三日間、従姉妹の最長老が91歳が愛知県で亡くなったと聞いてお参りしたあと、岐阜県の従兄弟の子供の一周忌の法事にと巡ってきた。

自分たちもこの歳になると、伯父伯母は全ていなくなり、従兄弟が亡くなる順番になってきた。すでに何人かの従兄弟は亡くなっているものの、子沢山の時代だったので、数えてみれば40人近い従兄弟がいることになる。

人の寿命はそれぞれが生まれる前に天から授かってきているので、年の順にと言うことはなく次は自分かもしれない。

いずれ、全てが霧のように消え去って、誰の記憶にも残らなくなるのは三十年?五十年??

今日、ノーベル賞の栄誉に輝いた人たちとは違って何の功績もなく、歴史にも載るようなこともない身にとって、孫の脳裏に、、、、くらいであろう。

諸行無常 会者定離  全ては川の霧同然

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コメント

星さま

暇つぶしに似たたわ音を褒めていただきありがとうございます。
その日その日に思ったことなので、前後の脈略もいい加減な日記と言ったところでしょうか。これからもご指導のほうをよろしくお願いいたします。

死とは何か、、、そんなことを思い悩むのもまた人間だそうですが。
一周忌のほうの坊さんは”輪廻転生”をいつも放しの中に入れます。
三途の川の先を見てきた人はいない中で、、、、どうもしっくりとこないのですが、そう遠くない日に見ることになりそうで、あの世があればそこから報告が書ければよいのですが、、、、「なぁんちゃって」     は、不謹慎でしょうか。

投稿: オラケタル | 2010年12月 7日 (火) 21時41分

聞いた言葉ですが死ぬのに順番はない 自分だけはまだ少しあるだろう と気楽に構えてるからやってられるんだ と 。自分の人生振り返って見たらよくまあの時、、と思う危機がいくつかあった 今生きてるだけで上等と感謝しています。
オラケタルさんは何回も危機一髪を生き延びてよきジイジとなり写真と文。植物の分類、に脚力視力知力を動員して作品で訪れる者を楽しませて。。素晴らしい生き方ですねえ、

投稿: 星 | 2010年12月 6日 (月) 23時57分

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