牛鹿の狐
東信濃の立科町に牛鹿という地名がある。
地名のいわれは自分の聞く限りでは知っている人がいないし、読みかたも「ウシロク」といい、漢字からだけでは”ギュウロク”もしくは”ウシシカ”なのであろうが、ウシロクでは重箱読みになる。
多分何かの当て字になるのだろうかと余所者は勝手に考えている。
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朝起きてみると幾分咽喉がいがらっぽい。昨日の人ごみで風邪でも拾ったのだろうかと、砂糖湯を作って飲んでみるといがらっぽさが消え、すこし散歩に出かけてみようかという気になってしまった。
裏の山の一部を昨年伐採し、そのあとに植林を始めた場所が展望に良いと見て登りだした。
前日に比べると雲も多く、浅間も山頂付近はみえない。暗っぽい空は気分的には寒さを感じるが気温はマイナスにはなっていない様子だった。
高台からの景色はいまひとつで期待は外れたが、すぐ下の谷筋を一匹の獣が通りかかる。
向こうはこっちに気付かず足早に移動する。距離は30mほど野生の動物特有の一直線に急ぎ足で去っていった。
「牛鹿の狐」なんだか動物尽くめで”三題話し”にならんか知らんとと考えたが、良い落ちが無い。
それよりも、騙されないだけましか、、、、、
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天気予報は今日明日のうちに悪化すると言う。
雪の野辺山や和田峠は日陰が難所。天気の良いうちに静岡に戻ることにした。
午後一時過ぎ、清水の戻れば気温は17℃。長野で厚着をしていた身にはかなり暑く感じ、自動車の窓を開けて家に戻った。
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