軌を一(いつ)にする
静岡では竜爪山に三回雪が来ると春になるといわれている。
つまり、西高東低のもっともきびしい季節から気圧配置が崩れだし南方海上に低気圧が出来始める時期になると、北の寒気を引き込んで雪が降るという仕掛けである。
その一回目が今日だったようで、静岡のみならず関東地方にも雪が降っているとのことだった。
ただ、今日は一日中竜爪山は雲の中に隠れ、麓からは見えないので明日当たり久しぶりの雪景色が見られるのではないだろうか。
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「軌を一にする」とは秦の始皇帝が、天下を統一したときに車輪の幅を同じにしたことから出た言葉だと聞いている。
軌を一にすることによって、道路は轍のあとが同じ幅なのでレールのように同じところに溝が出来、轍の幅がいろいろあるより走りやすくなる。
同じことは、イタリアの古代ローマ道のアッピア街道でも石畳の同じところが凹んでいるのを見たことがあるが、馬車が発達していた国では古代からこのように軌を一にすることが当たり前だったのかもしれない。
昭和四十年代くらいまで、土木機械の普及が充分でなかった頃、雪国では大雪のあとトラックの轍が深く刻まれ、凍りついたときなど乗用車で走ると轍の違いから片方のタイヤをトラックの轍にいれると片車輪が踏まれていないところにかかるため、自動車を傾けて走らせたことがあるが、、、、、、運転しにくいものだった。
軌は一にする、、、、聞きようによっては「機は何時にする」とも聞き取れないでもない。
機を逃すと、、、、
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ちなみに、「前車の轍を踏む」という言葉もあって、前の失敗を反省もなしにふたたび犯すことを言い、轍に嵌まって行きたいところに行けないことを言うのだろうが、、、、。
「軌を一にする」と、なんだか反対の意味にも取れそうな言葉だが、出どころは分からない。
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