安近短で
さわやかな春の風がはるか海の彼方から吹き、その風になびく茅萱の草原。
御前崎マリンパークの一角に、白い穂先を波のように揺がせて茅萱が花を咲かせている。
砂地に生える植物の例に漏れず、地面深くに絡み合うように根が連結して這っているところを見ると、いかにも強そうな草という印象だが、ここにススキや背高泡立ち草など背の高い植物が進出してくると、日が当たらなくなって死滅するそうで、いわば、荒地の開拓者的存在の弱い植物ということになる。
以前は、飼っている動物のえさなどにするため繁茂していたが、最近は輸入の餌に頼るようになり、放棄された土地は荒地となってきたため生息範囲も少なくなる一方。
この茎はサトウキビの仲間であり、甘味成分があるため子供が茎を口でしごいたとのことだが、やってみると嫌味は無いがかすかに甘いだけ、、、。
甘味の無い時代には、こんな草でもままごとに使ったものらしい。ただ自分が育った土地には無い草なので味を見たのは今回が初めて、、、。
そして、まだ茅萱の進出していない砂地には、浜夕顔がちらほらと咲き初めており、後半月もするとピンクの絨毯になりそうな気配。
.
今年のゴールデンウイークは”安近短”とのこと、毎日がゴールデンウイークの身にはわざわざ人ごみに行く行く必要もないが、C型肝炎治療中の連れ合いの気晴らしを兼ねて掛川から浜岡の海岸に出て御前崎を回ったところで、海を見ながらのお昼にしようと、”安近短”を実行してみた。
ただ来てみると、ディスクドック大会とかで、テントが山ほど張ってあり犬の吠え声とともにかなり騒々しく500mほど離れた海岸まで移動せざるを得なかった。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
最近のコメント