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2011年4月23日 (土)

暗い波紋

020 .

終日雨がふり、時折水面を強く叩いていた。

その雨の合間を縫って池の中ほどで、水草を食べているらしい鴨が二羽、、、、、、、、、波紋を広げている。

暗い空が、その波紋を大きく不気味にみせ、思わず原発の地図に書かれた同心円を思い出させてしまう。

この雨は、東北の被災地にも冷たい雨となって降っているのだろうか。先日の発表で30キロ圏外でも放射能が測定されて問題になったのは、上空に舞い上がった塵が雨に叩かれて落ちたためでないかと言われたが、今日の雨はどうなんだろう。

井伏鱒二の「黒い雨」は、広島の被爆者がいろいろ差別を受け、結婚できない娘をなんとか嫁がせたいと願う父親の話であったが、それに比べれば格段に低い放射能で風評被害や、他県に避難した人に差別的扱いをした自治体まであって、この小説の頃とちっとも進歩していないことをうかがわせる。

この小説を、映画化し、その主役をした田中好子さん(スーちゃんって言ったほうが良いのかな?)が先日亡くなったのも、何かの巡り会わせだったのだろうか。

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コメント

ピカッとサリーさん
日本一丸となって被災者を助けるといいながら、ボランテイァの数も福島県が一番少ないそうですね。
やはり御身大切がでてくるようですね。
それにしても、大丈夫を繰り返しながら、だんだん重症化していく原発。
情報提供を小出しにしながら様子見をしているように感じてなりません。

そして、原子力発電は安いというのを一気に吹き飛ばしてしまう今回の事故は今後どう進んでいくのでしょう。
補助金欲しさに、のど元過ぎるのを地元市役所は待っているのでしょうか。

投稿: オラケタル | 2011年4月24日 (日) 21時43分

おばさまもこの本を読んでいましたか。
この作者の本は、ほかに山椒魚、とジョン万次郎漂流記ぐらいしか憶えていませんが、最近、山椒魚を再読し若い頃読んだ印象と随分違っているのに驚きました。
それにしても、風評被害の記事をみていると、口ではどう言おうと個人のことになると自分さえよければとなり、醜いものですね。

投稿: オラケタル | 2011年4月24日 (日) 21時33分

こんにちは

井伏鱒二あの太宰治達と同じ頃に
そしてお見合いさせたのもあのかたでしたか??
「黒い雨」は映画のストーリを少し読んだだけですが

鴨の水面に波紋!
チェルノブイリに置き換えて日本地図でそして放射能の
地域の範囲もレベル示していました。

人間の勝手さと御身大事なんでしょうが・・・
人として恥ずかしき事であり!!
何と愚かな出来事です。
いま日本は皆で再び日本という国を支えて行かねばならない時なのにそして浜岡でも増設を、山口でも誘致を
皆が一丸とならなければならない時です。

投稿: ピカッとサリー | 2011年4月24日 (日) 13時40分

井伏鱒二の「黒い雨」若い頃読みました。
「矢須子』だったかしら・・非情な人々の噂に
憤りを感じ、泣いたこと思い出しました。
あの頃と代わらない今の風評・・・
非難して移った学校で、福島県と言っただけで
仲間はずれされたということを知り、震えました。
どんなに傷ついたことか・・
抱きしめてあげたい。

投稿: おばさん | 2011年4月24日 (日) 00時17分

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