すっきりとしないことを教えてくれた
ヒメヒオウギの赤い花があちこちで咲き出した。
漢字で書くと姫檜扇と書くそうだが、むかし、貴族が持っていた檜扇から来た優雅な名前なのだろうし、姫というのはお姫様が持っていたという意味でなく、檜扇という花を一回り小さくしたという意味である。
何時から家の庭に来たのか分からないが、その旺盛な繁殖力のためいたる所でこれから花が咲き出すことだろう。
アヤメの仲間だというが、その色といい花の形からおよそ考えられないし、花が終わると黒い種をあちこちに弾き飛ばすところもアヤメらしくない。
ともあれ、六枚の花びらの下のほうだけが口紅を塗ったように赤みが強いのがご愛嬌。
花びらの白いヒメオウギもあるそうだが、家の庭にはまだない。
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昨夜僅かながら降った雨で叩き落されたらしい黄砂が点々とウインドゥを汚していた。
ここしばらく、この黄砂のため山の端がぼんやりと霞んでいたものだが、次から次へと押し寄せてきているのか、今日もまたすっきりとはしない天気である。
最近では、中国の経済活動が活発になるにしたがって、この黄砂にも化学物質の量が増えてきていると聞くと、自動車の錆びが早くなるだけで済むのかと心配になる。
その一方で、目に見えない放射能ではこうも行かず、福島原発の近くに住む人々は、放射能にも色が付いていたらと思うのではないだろうか。
といいながら、この黄砂のように大量の死の灰が飛び交っては逃げていく先も無い。その危険は、直近の浜岡原発であり、北朝鮮の原子炉をはじめ中国やその他の国の原子炉であるが、こちらのほうは事故が起きてもすぐには公表しない可能性の強いところが多く、、、、
山の端がすっきり見えるようになっても、心はすっきりとしないことを今度の地震は教えてくれた。
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