頑固かとおもったら
昨夜からの激しい雨に打たれてスカシユリが果敢に空を仰いでいる。いまが盛りの花菖蒲などは首をうなだれて哀れな格好をしているのに、、、
スカシユリは透百合と書き、そのもとになったのは花びらの付け根のところに隙間があるところから名付けられたようだ。
もともとは、山すそで真っ赤な花を咲かせる少し小さめの百合だったが、その小ささが家に持ち込みやすかったのか、江戸時代になってから、いろいろと人の手が加わって、色合いさまざまに変化してきた。
ただ、空に向かって開く格好と名前の由来となった隙間は頑固に守り続けているが、雄しべも雌しべもこんなにぬらして大丈夫なんだろうか。
虫を誘う蜜つぼに雨が入って、水割りならぬ、質の悪いブレンドになってしまわないかと余計な心配をしてしまう。
「山百合や鉄砲百合などのように、下向きなら雨がかかっても大丈夫なので下を向きなさい」と言っても頑固に聞こうとはしない。
こんな花だから花言葉は「頑固」かと思ったら「飾らぬ美しさ」だそうだが、これ以上飾らないということは一種の頑固かもしれない。
.
| 固定リンク
« 茄子科の花は | トップページ | これって古臭い? »
コメント