高い梢にみえた一輪 (真富士山)
朝起きて余りの天気のよさに驚いた。
「これは梅雨明けだぞ!」って言ったら「久しぶりだから山に行っといで、明日は注射でまたわたしの体調が悪くなりそうだから」とのこと
この時間では近場の山しかないな、真富士山にでもしようかと出かける。
途中、ラジオは名古屋方面は気温37度になりそうだという。駐車場に着いてみると車載の温度計はすでに二十四度になっていた。
ホトトギスが甲高い声で鳴き、春蝉がジーコジーコと啼きだしているなかを黙々と登る。
この山、自分なりに五段階に分けている。最初は手入れを放棄した檜の薄暗い斜面、それを抜けると谷までの緩やかな横道、ついで谷沿いの道を登ればヲイ平(多分大井平だと思うが案内板にヲイ平と書いてある)、道はここから急斜面になって尾根筋に上がる。
ここまで、一時間二十分。吹き上げてくる風が強く汗をかいた身には気持ちよく感じて一休み。
これから先には五月にはイワカガミ咲き赤八汐ツツジが咲いていたはずだが、今は何も無い。花のない山なのかと諦めも入れて登れば足元に白い花がいくつも落ちていた。
直径3cm余り、これは珍しい。ヒメシャラではないか。
この尾根筋には、かなりの数のヒメシャラの木あるのは知っていたが、いままで花咲くのを見たことが無かった。
一抱えもある木肌がスベスベの巨木で高さは10mを越しているだろう。自分がこの花を見るのは五年ほど前に沼津の愛鷹山で見て以来なので期待して仰ぎ見たが、下の葉が邪魔をして姿を見せてくれない。
あちこち場所を変えて、ようやく探し当てたのが、写真の花。高い梢に垣間見た一輪はかなりのピンボケだったが、、、、、、、
撮りおえて第二真富士山頂上に着いたのが、登り出して二時間少したった十時半。一休みの後尾根筋を引き返し第一真富士山にには十一時少したってから、ここで昼休みに入り下山したが、登るとき葉の一部を白くしたマタタビを見ていたのだが、葉の裏を見ると丁度花盛りの季節だった。
花の無い時期の山行きと思っていたら、一番最初に見た蔓が花盛りだったとは、何だかおとぎ話の「青い鳥」ようでおかしかった。
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