怖い夜の話し
今日は旧暦の六月十五日であり、水無月の満月である。
そういえば、ここしばらく雨のふらない蒸し暑い日が続いている。
そして、今日もぬるま湯のような気温の中、上ってきた月は異様に赤くて大きく、なんだか不気味な感じをさせる。
日が落ちてからしばらく夜も更けての散歩に出かけてみた。
街中の夜と違って田んぼの中の道は街灯も無く闇夜の世界。
その闇の中、カラスウリの花は、何かをからめ採ろうとしているかのように、漆黒の空に向かって大きく網を広げ始め、その脇にはカマキリが自慢の研ぎあげた鎌を持って、今や遅しとばかりに獲物を待ち受けている。
道の両側に広がる水溜りで蛙どもが集まって呪文を唱えているらしく騒がしい。田んぼに写る月影と遠くの人家の明かりは十字になり、怖い夜を演出している。
所によっては、今日お盆の供養をしているところがあり、迎え火によって迎えられた霊は自宅の仏壇で歓待を受けていることだろうが、そうでなかった霊はこの暗闇を彷徨っているはず、、、、、、
九時になって地面はかなり揺れ、早々の帰宅をうながしている。
やはり夜の散歩は止めたがよい。な~んちゃって!
何も出来ない霊より、生きてる人間のほうが怖いそうだよ。
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コメント
tomokoさま
レースで顔隠すのは見えそうで見えない、と言う神秘的効果を狙った女性の誘惑術だとすれば、鼻のほうも?じゃないでしょうか。
(虫には通じないか?)
このカマキリは、居ると知ってて写したものではありません。偶然の産物ですが、カマキリのほうもカメラ目線になっているのはおどろきです。
我が家は八月盆ですが、静岡では周りには何軒も迎え火を焚いていますよ。
もともとは旧暦の七月十五日だったのが、新暦になったときどうするかの混乱でしょうね。
ほかにも、桃の節句や七夕など新暦旧暦別々の行事がありまして、、、、
二度美味しいってとこですか。
投稿: オラケタル | 2011年7月17日 (日) 09時52分
カラス瓜の花とカマキリのツーショットが良いタイミングで写せましたね。
カラス瓜の花は、何故こんなに変わった形をしているのかしら? レース編みのようで綺麗! っという見方もありますが。
ところで、そちらでは今がお盆なのですね。
こちらは8月なので、ピンときません。
投稿: tomoko | 2011年7月17日 (日) 05時53分