ブカブカと
朝太陽が昇ったもののすぐに雲の中に隠れ、以後は雨が降ったりやんだり、青空のもと陽が出たりを、目まぐるしく繰り返した。
まるで、泣いたかと思うとすぐその後大口を開けて笑う、感情を抑制できない女の人(?)のようだと思ってしまう。 女心と秋に空、、、?
そんななか、九時過ぎに顔を出した青空の下散歩に出かけたが20分とはしないうち、西のかた藤枝方面の山から明らかに雨雲とみられる低い雲に追いかけられ、たちまち掴まってしまった。
そんななか、出来たばかりの第二東名取り付け道路の路肩にカワラケツメイの黄色い花を見つけた。
カワラケツメイは、葉の形がクサネムによく似ているが、草丈が低く何よりも花の形が違う。色合いもそうだが、クサネムのようにいかにもマメ科の花といった感じではなく、黄色い花びらがモヤモヤッとした感じで、内側にくびれている。
カワラケツメイは河原決明と人の名前のような名を持つのは、決明子という薬草からきていて古くから使われている。
しかし、外来種に弱いを常とする日本古来の草の例に漏れず、最近では目にしなくなったので、ここに運ばれてきたのはどんな理由からだろうかといろいろ想像してみた。
そうこうしているうちに、再度の激しい雨風。傘を傾けたものの上着は濡れるし、スニーカーのなかも水浸し。
しかし、高い気温は雨を冷たく感じさせず、むかしジーンケリーがタップを踏みながら街灯に掴まって歌った”雨に歌えば”なんて歌があったっけ、、、、なんて思いながら、軽快なタップならぬブカブカと音を立ててかえる。
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