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2011年9月14日 (水)

三文の得

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「早起きは三文の得」というわけで早朝散歩をしているわけではない。

連日三十度を越す気温に高い湿気、そして何時までも涼風の吹かない夕暮れ、とくると、朝しか気持ちよく歩ける時間帯が無いないのである。

今日も今日とて、麻機の沼の周りを一周して約6kmを歩いてくる。

先日来、ダイオキシン除去の工事も終わった部分は工事用フエンスも取り除かれすっきりとしてきた。

その一角、川岸の雑木の間からのご来光に接し今日も夜が明ける。

ひと気のない岸辺で朝日を独占して眺める「三文の得」とは、こんな情景であろうが、どのくらいの値打ちのものか、、、、、、、、

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静岡の西北、水窪で土砂崩れが有り熊野川上流同様河が堰き止めらているのがわかったそうだ。

台風12号の雨は大井川上流で1,000mmmほど降ったそうだから、このあたりもほぼそのくらい降ったのだろうか。

それにしても、昨日になってやっとわかったと言うのはよほど人里はなれた場所だったのだろう。

熊野川上流で土砂が崩れて谷の水行き場がなくなり、土砂ダムの崩壊が心配される中、テレビでキャスターが地質学者に「原因の一つに山林の荒廃があるのではないか」と聞いていたが、答えは雨の量の多さだと答え、山林の荒廃には言葉を濁していた。

しかし、今回の台風被害の映像でも真っ直ぐな杉の大木が家にのめり込んでいる光景を見、昨年静岡の小山町での映像でも杉の丸太が土砂崩れの被災地や河原に散乱している映像を見た。

戦後、各地に杉の木の植林がされているが、杉の木の価格が下がって採算が合わなくなった昨今、山の手入れはされず荒れ放題になり、杉林の中は伸びきった枝で日が根元に届かず、下草どころか表土が流され石ころだらけの山になって居る場所が多い。

しかし、杉の木は根が浅く50センチほどしかないのを台風で倒れた木で知っている。

また、仕事で地すべり防止の工事を各地で行ったが、かなりの部分杉の植林がなされている場所があった。

つまり、深層崩壊による地すべりは、大雨のためもあるかもしれないが、表土がなくなって、雨水がしみこみやすい条件を加えているとしたら、これも人災のひとつ。ではなかろうか

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