依頼心がつよい
田んぼの稲刈りが進むにつれて、赤とんぼの数が妙に少なくなってきた。
黄金色の稲の上にたくさんいた赤とんぼはどこに行ったのか、去年あたりは、小さな水溜りを見つけて卵を産み付けていたような気がしたんだが、、、、
かわって、稲株の周りにはそれまで邪魔者扱いにされてきた、雑草が、来たる冬までの短い間、小春日を浴びんものと葉を茂らせている。
そんななかのひとつ、ヤノネグサが濃いピンクの蕾を目だたさせている。
葉の形がヤナギタデほど細くはないが、矢尻のような格好をさせているところから名づけられたそうだ。
所々に開かせている花はソバタデやサクラタデなどと同じ格好と色合いをしておりタデの仲間であることに間違いない。
花言葉を調べてみたら、「依頼心が強い」というのがあったが、ほかのタデに比べると、横に這った部分が多く、自立して立ち上がることがないからだろうか。
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昨日の新聞によると、TPPに賛成の経団連に押されるようにして首相以下政府首脳は参加の方向に見ているのを、反対の農協は衆参の議員350人に働きかけて請願書を出そうとしている。と書かれていた。
国会議員は衆参合わせて722人だから半数近くの数になるし、その議員たちに選挙での支援をちらつかせて態度を強要しているそうだ。
当然、農協の勢力が強い地域の議員心理としては、TPP参加の反対に姿勢だけでも回らざるを得ないだろうし、輸出企業のをかかえ、国外へ工場移転で雇用がなくなるといわれると反対しにくくなり、どっちにつくか信念がないだけにふらふらと迷っているに違いない。
聞いていると、どちらも自分のことだけにしか目を向けず、相手の事情を知ろうとしないところに問題がある。
経団連も儲け話ばかりに夢中になって利益を吐き出そうとせず、海外に工場を移転したり、内部留保に自分勝手の理屈を並べている。
輸出で儲けたうちの何割かは、農業支援に回すと言うこと考えられないのだろうか。
経験したことがないことに対してむやみに怖がる農協は、いままでの過保護補助金に慣れて自立するすべを失っているのではないかと反省してみる必要がある。
とにかく、農家の資格を持たないと田んぼも買えないような今の制度は既得権を保護するだけで、新しい血を排除することで農家を囲い込んできた。
オレンジやりんごの自由化で国内市場が同変わったのか、、、あのときの騒動はもう忘れてしまったようだ。
国会議員も、自分の再選ばかりを気しているようだが、最大の有権者はそのどちらにも属さない消費者にあることを自覚しないと、、、、、、、、怖いよ。
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コメント
おばさま
そうなんです。自分の家に咲けば雑草でも人の家に咲けば可愛い花。の典型でしょうね。
ほかにもこんな花がよくありますよね。
ものは、その環境によって良いものにも悪いものにもなり、TPPもよく似ていると思いませんか。
投稿: オラケタル | 2011年10月27日 (木) 08時12分
018のUP見て綺麗だし、可愛いな・・と思いましたが
いやいやこれは田んぼに蔓延って、主人が困っている
ものだ。先日草削りで抜いて歩いた。
投稿: おばさん | 2011年10月27日 (木) 00時00分