靴が壊れたのに気付かず(龍爪山)
登山道の真ん中で通せん棒でもするかのかのような杉の古木
今日も朝から気持ちのよい快晴。
久しぶりに山に登ってみようと考えたが、先日の台風であちこちが倒木やがけ崩れなどで通行止めになっているようなので、静岡で一番登る人が多い龍爪山を試すことにした。
向かってみると、麓の平山集落を過ぎたあたりから通行止めの看板が立っており、この山もやっぱりか、と思う。
どこまで行けるのかとさらに車を動かすと、穂積神社の鳥居がある駐車場は十台ほどの車で満杯状態になっていた。
仕方がないので、道路が広くなっているところまで行って駐車し支度して登りだす。と、すぐに同年輩の人に追いつかれる。
自分とは支度が違うので、聞いてみると「魚釣り」だという。「へぇ こんなに小さくて滝だらけの谷に魚がいるの?」「結構いるよ、だけんど危ないんでヘルメットをかぶらにゃならんけんどね」とのこと。
10分ほど歩いて「じゃここから入るよ」と分かれる。
むかし、修験者や穂積神社を参る人が歩いたという道は、写真にするものもなく黙々と登り、四十分ほどで穂積神社に到着。
穂積神社のシンボル的存在である杉の巨木。何年か前の台風のときは何本か倒されていたが、今回は見るところ一本も倒された木はない。
風の向きがよかったのか、それとも、丈夫な木ばかりが残っていたためか、なんだか神の力が示されたような気がしないでもない。
その杉林を抜けたところから、コウヤボウキ、カニコウモリ、関谷の秋の丁子、シモバシラと花が目に付く、、。
それを見ながらほぼ四十分で頂上に、、、、そこには10数人の先客がいてにぎやか、、、、独り身の自分は片隅でコンビニおにぎりをほうばって早々に下山する。
駐車に戻って靴を脱げば、長年履き慣れたトレッキングシューズの裏が毟れたように開いていた。道理で今日は足に違和感があったのか。
こんな状態になっていたのをまったく気付かなかったとは、、、、
よく足を捻挫しなかったものと驚く、、、、、おりから、七月にこの山で消息を絶った老人の顔写真つきポスターがあったが、岩場で転倒したり崖で滑落したりしたときには、この靴では踏ん張りが利かなかっただろうなと、改めて反省した。
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新聞によると、この日、龍爪山ハイキングの下見に言った小学校の先生二人が行方不明になったとのこと、まさかすれ違った人の中にその二人がいたとは思わなかったが、遅くなって山に登る人には、いつも「大丈夫かいな」と心配してしまう。
秋の日は、つるべ落とし、迷えばすぐにとばりが下りて動けなくなるからだ。
幸いというか、翌日怪我もなく救出されたというが、ヘリコプターでの下山は格好悪い。
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コメント
まんぼさま
しばらく山登りも遠ざかっていましたし、おんとし72歳の老人の足ですから参考になりますかどうか、、、、
通行禁止の看板が立っていますが、穂積神社までは行けるようで、私が登った日にも穂積神社境内に乗用車が二台上がってきていました。
元の穂積神社のすぐ先で、右側に上る鉄製階段とまっすぐに進む道がありますがいずれも絡み合うようにして途中までのぼり一本になりますので、そのどちらを登ってもかまいません。
ただ、この山は山仕事の人がか細いながら横道を作ったり、獣道があったりしますので、しっかりした道を選んで歩き、もしおかしいと思ったら元の大きい道まで戻ってください。
頂上は、薬師岳とその先に文殊岳と分かれていまして、この間は数本の道になっていますがどれを行ってもかまいません。
それでは、気をつけて、無理しないで登ってください。
子供でも登れる山ですが、くれぐれも、、、
また登りましたら感想を聞かせてください。
投稿: オラケタル | 2011年10月11日 (火) 22時21分
こんばんわ。
龍爪山穂積神社から頂上までかかる時間、この情報とても知りたかったです!いつもいつも有用な情報を頂けて嬉しい限りです。これで今度、弟と登るための目処がつきました。
シューズの方は気をつけたいものですよね、本当に何か万が一があった時に生死を分けかねませんから。自分も靴の確認してから行ってきます!
投稿: まんぼ | 2011年10月11日 (火) 02時00分